BlackBerryのRIM、赤字転落

RIMが2011年12月〜2012年2月期、ついに赤字転落。ソーステン・ハインズCEOは“戦略的機会”を検討中と語った。

» 2012年03月30日 07時57分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 BlackBerryを手掛けるカナダのResearch In Motion(RIM)が3月29日(現地時間)に発表した第4四半期(2011年12月〜2012年2月)決算は、売上高が前年同期比25%減の41億9000万ドル、純損益は1億2500万ドル(1株当たり24セント)の赤字に転落した(前期は2億6500万ドルの黒字)。同社は昨年12月、1株当たり純利益を80セント〜95セントと予測していた。

 同四半期に出荷したスマートフォンの台数は前期比21%減の約1110万台で、1月に大幅値下げしたタブレット「PlayBook」は約50万台。前期のPlayBook販売台数は15万台だった。

 同社は、2013年度からは業績予測を発表しないことを明らかにした。スマートフォンの米国での売れ行きが軟調であること、世界市場での競争の激化などをその理由としている。

 同社はまた、1月に共同CEOを退き、取締役にとどまっていたジム・バルシリー氏が取締役も退任することを発表した。デビッド・ヤックCTO(最高技術責任者)とジム・ローワンCOO(最高執行責任者)も同社を去る。後任は現在検討中という。

 ソーステン・ハインズCEOは業績発表後の電話会見で、「われわれは、提携やジョイントベンチャー、ライセンシングなどを含む戦略的機会を包括的に検討している」と語った。

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