AT&T、電話帳事業の過半を9億5000万ドルで投資ファンドに売却

AT&Tが、携帯電話やクラウドベースのサービスに集中する目的で、電話帳事業の53%をCerberusに売却する。

» 2012年04月10日 08時50分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米AT&Tは4月9日(現地時間)、電話帳事業を運営する子会社のAT&T InteractiveおよびAT&T Advertising Solutionsを米投資ファンドのCerberus Capital Managementに売却することで合意に達したと発表した。AT&Tは新企業として再生するYP Holdingsの株式の47%を保有する。CerberusはAT&Tに現金で7億5000万ドルを支払う他、これらの子会社の債務2億ドルを引き受ける。

 AT&Tによると、2011年の電話帳事業からの収益は、全収益の約3%に当たる33億ドル。AT&Tは同事業を売却することで、主力の携帯電話やクラウドベース、アプリケーションベースのサービスに集中できるとしている。

 YP Holdingsは、全米22州の約1億5000万世帯に提供する紙の電話帳事業のほか、1カ月当たり7100万人のユニークビジターが訪れるオンラインの電話帳サービスYP.comを継承する。

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