Linuxの生みの親でオープンソースコミュニティーに多大な影響力を持つリーナス・トーバルズ氏が、“エンジニア界のノーベル賞”Millennium Technology Prizeを山中伸弥氏とともに受賞した。
“エンジニア界のノーベル賞”とも称されるMillennium Technology Prizeの2012年度の受賞者2人が4月19日(現地時間)、発表された。1人はLinuxカーネルの生みの親でLinux Foundationのフェローを務めるリーナス・トーバルズ氏、もう1人はiPS細胞の生みの親、山中伸弥氏だ。両氏には賞金100万ユーロが贈呈される。
この賞はフィンランドの独立系基金Technology Academy Finlandが贈呈しているもの。最初の受賞者は、2004年のティム・バーナーズ=リー氏だった。2006年には青色LEDの発明者である中村修二氏が受賞している。
トーバルズ氏は、Linuxカーネルを生み出したことでソフトウェア開発とネットワークおよびWebのオープン性に関する文化的・倫理的問題に多大な影響を与えたことを評価された。Linuxのユーザーは現在、約3000万人とみられている。
トーバルズ氏は、1969年にフィンランドのヘルシンキで生まれたソフトウェア開発者。自ら開発したLinuxカーネルを1991年にオープンソースで公開した。現在もLinux Foundationのフェローを務める。
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