Microsoft、「Xbox SmartGlass」を発表 TVへの無線ストリーミング+リモコンを可能にiOSにも対応

「Xbox SmartGlass」をWindows 8端末やiOS端末にインストールすると、AppleのAirPlayのようにそれらの端末内のコンテンツをテレビの大画面で無線ストリーミングでき、再生中に端末側で関連情報を閲覧できる。

» 2012年06月05日 07時57分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Microsoftは6月4日(現地時間)、ゲーム展示会「E3 2012」を前に、「Xbox SmartGlass」などXbox関連の最新機能を発表した。

Xbox SmartGlass

 SmartGlassは、PCやモバイル端末とXbox 360を無線で接続し、テレビの大画面でのストリーミングやリモコン機能を利用できるようにするアプリケーション。Windows 8、Windows Phoneのほか、「My Xbox」アプリに対応する“主なプラットフォーム”に対応するという。現在、My XboxアプリはiOS版しか出ていないが、米GoogleのAndroidにも対応する可能性がある。

 SmartGlassをインストールしたモバイル端末でXbox LIVEにログインすると、米AppleのAirPlayのように、Xboxアカウントで利用できるサーバ上や各端末内のコンテンツをテレビの大画面で再生したり、モバイル端末側でコントロールできる。↓yu_glass1.jpg, smartglass 1, Windowsタブレット内の映画をテレビで無線再生

 モバイル端末を、テレビで再生中のコンテンツの“第2の画面”として利用することもできる。例えばテレビで映画を再生しながら手元の端末でその映画の関連情報を表示したり、スポーツゲームを観戦しながらスコアを表示すること(米国のみ)などができる。これは、AirPlayにはない機能だ。

 smartglass 2 スポーツ観戦中に端末にはその試合の最新情報が表示される

 SmartGlassは「年内に」登場の見込み。


Internet Explorer for Xbox

 “この秋に”日本を含む世界各国でXbox版Webブラウザ「Internet Explorer for Xbox」が登場する。

 これにより、テレビの大画面でWebサーフィンを楽しめる。Kinectを使えば音声やジェスチャーでコントロールでき、SmartGlassと連係させれば手元のモバイル端末で検索したり、Webページを拡大/縮小させたりすることができる。

 「Kinect for Windows」の音声認識が年内に日本語に対応するため、日本でも音声でのWebブラウザ制御が可能になる。

Xbox Music

 Xbox 360、Windows 8端末、Windows Phoneで利用できる音楽サービス「Xbox Music」も発表された。これまでZuneという名称で提供してきた音楽サービスに代わるものになるようだ。クラウド上に保存した音楽を、対応端末で再生できる。ソーシャル機能もあり、自分で作ったプレイリストを友達と共有したり、友達が再生している楽曲を聴いたりすることもできる。


Xbox on Windows 8

 「Xbox on Windows 8」は、Video、Music、Games、Xbox SmartGlassの4つのMetroスタイルアプリで構成される。上記で紹介した各機能は、Windows 8ではこれらのMetroスタイルアプリで利用できる。

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