Symbianを開発したPsionをMotorola Solutionsが2億ドルで買収

かつて日本でも「サイオンオーガナイザー」が一部マニアの間で人気を博した老舗モバイル企業のPsionが、Motorola Solutionsに買収される。

» 2012年06月18日 14時51分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]
 Psion 5mx Pro 日本でも発売されたPsion 5mx Pro

 米Motorola Solutionsと英Psionは6月15日(現地時間)、MotorolaがPsionを買収することで合意に達したと発表した。買収総額は約2億ドルで、取引は第4四半期(10〜12月)に完了する見込み。

 買収完了後、PsionはMotorolaのエンタープライズモバイルコンピューティング部門に統合される。

 Psionは1980年創業の、ロンドンに拠点を置くモバイル関連企業。90年代に独自のモバイルOS「EPOC」を搭載するPDA(Personal Digital Assistant)がヒットし、日本でも2001年秋にエヌフォーが日本語版Psionを発売した。1998年にOS部門を分社化し、EPOCはSymbian OSとなる。現在は過酷な環境に耐える業務用モバイル製品を手掛けている。

 psion 現在は工事現場などで活躍する堅牢なモバイル端末を提供している

 Motorola Solutionsは、2011年の米Motorola分社化でMotorola Mobility(5月に米Googleが買収)とともに上場した企業向けモバイルソリューション企業。同社のグレッグ・ブラウン会長兼CEOは発表文で「Psionの堅牢なハンドヘルド製品と車載ターミナルは、われわれのモバイルコンピューティングポートフォリオを強化する」と語った。

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