ITILのベストプラクティスをカスタムコーディングする必要なく容易に導入できるという「Nimsoft Service Desk」を発表した。
CA Technologiesは6月26日、サービスデスクソリューション「Nimsoft Service Desk 日本語版」を発売した。
Nimsoftは2010年にCAが買収したITマネジメント関連ソリューションのベンダー。「Nimsoft Service Desk」以外にも、ITインフラ監視ソリューション「Nimsoft Monitor」(提供中)などを手掛けている。
Nimsoft Service Deskの特徴は導入が容易なことで、オンプレミス環境でも利用できるがSaaS型サービスでの利用が多いという。コーディングすることなくカスタマイズできるため、標準的なユーザー企業では15〜45日程度の短期間で利用できるようになるとしている。
料金体系は、エンドユーザー数やシステム規模に関係なく、利用するオペレーター数に応じた月額料金。販売価格は、専業オペレーターを想定した「指名ユーザー」ライセンスが10ユーザーの場合で月額8万円、パートタイムのオペレーターを想定した「同時接続ユーザー」では10ユーザー当たり同21万円となっている。アジアパシフィック地域向けのSaaS型サービスは、現在は香港にあるデータセンターから提供しているが、今後は日本やオーストラリアなどにも拠点を展開していく予定だという。
またITIL v3準拠のベストプラクティスによるテンプレートが組み込まれており、標準的なプロセスならすぐに利用できる。カスタマイズも設定ベースであり、アップグレードも容易に行えるという。多言語環境やマルチテナントでの利用にも対応し、マネージドサービスプロバイダーでの利用やグループ企業でのIT管理の一元化ニーズにも応えられる。
Nimsoft Service Deskは、米国では昨年から販売され、数万人規模のエンドユーザーを擁する大規模企業グループや、200社以上のエージェント企業を抱える大手小売企業、逆に従業員350人といった中小規模の企業などでの導入事例があるという。
なおCAは、同じジャンルの製品として「CA Service Desk Manager」も提供中。Nimsoft Service Deskは、それよりも導入が容易で、短期間で価値を発揮できるソリューションに位置付ける。Service Desk Managerは永久ライセンスで提供され、より複雑なカスタマイズにも対応するCA Service Desk Managerは、ITILの高度な使いこなしを求めるユーザー向けとしている。
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