RIM、予想以上の赤字 「BlackBerry 10」遅延と5000人の削減を発表

2012年下期に予定されていた次期OS「BlackBerry 10」のリリースが、2013年1〜3月期にずれ込む。

» 2012年06月29日 13時58分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 BlackBerryを手掛けるカナダのResearch In Motion(RIM)が6月28日(現地時間)に発表した2012年第1四半期(2012年3月〜5月)決算は、売上高が前年同期比43%減の28億1400万ドル、純損益は5億1800万ドル(1株当たり99セント)の赤字だった。前期(1億2500万ドルの赤字)に続いて2期連続の赤字になった。Thomson Reutersがまとめたアナリスト予測は売上高が30億7000万ドル、1株当たりの損失は4セントだった。

 同四半期に出荷したスマートフォンの台数は前期比30%減の約780万台、タブレット「PlayBook」は40%減の約26万台。

 同社は、2012年下期のリリースを予定していた次期OS「BlackBerry 10」のリリースが、2013年1〜3月期にずれこむことを明らかにした。これは、ホリデーシーズンに新OS搭載端末を販売できないことを意味する。

 RIMは、新機能の搭載に予想より時間がかかることが分かったと説明する。ソーステン・ハインズCEOは「開発チームは新プラットフォームの品質と信頼性の確立に集中しており、不完全な状態で製品を公開するつもりはない。最初のBlackBerry 10搭載端末は画期的な次世代スマートフォンになると確信している」と語った。

 また、リストラ目的の約5000人の人員削減を発表した。さらに、元Verizon Wirelessの顧問弁護士、スティーブ・ジッパースタイン氏を最高法務責任者として採用したことも発表した。

変更履歴:本文中、スマートフォンの出荷台数が間違っておりましたので修正しました。[2012/7/2 14:40]

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