VMware、クラウド製品拡充を狙い、SDNの先駆企業Niciraを10億ドル超で買収

VMwareがSoftware-Defined Networkingのパイオニアでネットワーク仮想化製品を手掛けるNiciraを買収する。

» 2012年07月24日 11時54分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米VMwareは7月23日(現地時間)、SDN(Software-Defined Networking)のパイオニアであり、オープンソースのネットワーク仮想化製品を提供する米Niciraを買収することで合意に達したと発表した。買収総額は約10億5000万ドルで、約2億1000万ドルの株式褒賞資金も支払う。買収は2012年下半期に完了する見込みだ。

 Niciraは2007年創業の、カリフォルニア州パロアルトに拠点を置く非公開企業。共同創業者のマーティン・カサドCTO(最高技術責任者)は、SDNを実現するための標準と見なされる「OpenFlow」の開発で中心的な役割を果たした。同社のネットワーク仮想化ソリューション「Nicira Network Virtualization Platform(NVP)」は、AT&T、eBay、Rackspace、NTTなどに採用されている。

 VMwareはNiciraの買収により、クラウド向けネットワーキング製品の拡充を狙う。買収完了後もNiciraのオープン方針をサポートするとしている。

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