Android版Google翻訳が原文のカメラ入力に対応

英語やロシア語、フランス語など一部の言語を、端末のカメラで撮影することで読み込んで翻訳できるようになったほか、英語やスペイン語では国を指定することで“方言”に対処できるようになった。

» 2012年08月10日 12時06分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米GoogleのAndroid版「Google翻訳」が8月9日にアップデートし、カメラによるテキスト読み込みや“同時翻訳”など、幾つかの新機能が追加された。

 カメラで読み込んだテキストを翻訳する機能は既に「Google Goggles」で提供されているが、Google翻訳には初めて追加された。なお、読み込めるのは英語やフランス語、ロシア語などの一部の言語だけで、日本語は読み込めない。言語が対応しているかどうかは、原文の言語として選んだ際にページの下にカメラアイコンが表示されるかどうかで分かる。

 カメラ入力を使うには、まず対応する原文の言語に設定し、カメラアイコンをタップする。ページの下半分にファインダー画面が表示されるので、読み込みたいテキスト(PCの画面も可能)をフレームに入れてカメラアイコンをタップすることで撮影する。しばらくすると撮影したテキストの文字として読み取れた部分に白い下線が表示される。この画面で、翻訳したい部分を指で選択すると、その部分がテキストに変換されて入力枠に表示されるので、枠の右にある矢印をタップすると翻訳結果が表示される。

 translate 1 かなりモアレになっている液晶画面の撮影結果でも正しく認識する(白い下線部分が読み取れたテキスト)。いびつに明るくなっている部分は、指でなぞって選択した部分で、上の枠に選択したテキストが表示される
 translate 2 上図で枠の右隣の→をタップすると、翻訳結果が表示される

 この他、キーボードおよび手書きでの原文入力では、入力とほぼ同時に翻訳文が表示されるようになった。また、音声入力では、英語やスペイン語など、地域によって発音が異なる言語では国を指定できるようになった。例えば「音声入力の設定」→「英語」で「英語(オーストラリア)」を選択しておくと、「ダイト」と発音すると「date」と認識してくれる。

 translate 3 音声入力の設定で“方言”を選択できる

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