非広告ベースの有料ソーシャルサービス「App.net」、αリリース25日間で投稿が25万件を突破

Twitterが開発者にとって厳しい内容のガイドライン変更を実施する中、有料ミニブログサービス「App.net」の開発者とユーザーが急増している。

» 2012年09月03日 13時03分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 非広告ベースの有料ソーシャルサービス「App.net」への投稿が、αリリース後25日間で25万件を突破した。同サービスを立ち上げたダルトン・コールドウェル氏が8月31日(現地時間)、App.netへの投稿で明らかにした。

 App.netのα版へのサインアップページによると、同サービスは“広告主ではなく、ユーザーと開発者を最優先するリアルタイムのソーシャルサービス”となっている。収益を広告に頼ると、どうしてもユーザーと開発者の利害と一致しない方向になるため、有料サービスを立ち上げたという。8月8日に目標額50万ドルでKickstarter方式のファンディングを開始したところ、13日には目標額を超える80万3000ドルを1万2000人の支持者から獲得した。8月28日時点でのユーザー数は1万7500人。

 appnet 1 App.net参加申し込みページ

 コールドウェル氏は、7月に米Twitterが開発者に向けてAPI利用ルールを厳格化すると発表した際、広告ベースのサービスでは致し方のない流れだと自身のブログで語っていた。

 現在、App.netは正式版公開に向けて引き続きαユーザーを募集している。ユーザーとしてのサインアップ料金は年額50ドル、APIへの接続やコミュニティーへの参加が可能な開発者としてのサインアップは年額100ドルだ。

 App.netの基本的なサービス内容はTwitterとほぼ同じで、違うのは文字制限がTwitterより多い256文字であるところくらいだ。

 appnet App.netの基本画面

 githubのサードパーティー製アプリリストにはモバイルアプリやプラグインが多数登録されている。8月30日にはサードパーティー製Android版クライアントアプリHoohaが、9月1日にはiOSアプリAppNet Rhinoが、それぞれ無料で公開された。コールドウェル氏によると、25万件の投稿のうち約半数はサードパーティー製アプリからのものという。

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