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» 2012年09月24日 16時29分 UPDATE

データベースでのデータ破損対策を説明 日本オラクル

システムやデータのバックアップに対する関心が高い中、日本オラクルは「データの破損に対する備えが重要」として同社の対応状況を説明した。

[國谷武史,ITmedia]

 バックアップの前にまずデータの保護を――日本オラクルは9月24日、データ保護をテーマしたメディア向け説明会を開催し、データの破損とそれに対処する同社の取り組みを紹介した。災害や障害からシステムやデータを保護する上で、データ破損のリスクという観点が企業の間に十分に認知されていないためだという。

 同社がこう課題提起する理由として執行役員 ソフトウェアライセンス事業 製品事業統括 製品戦略統括本部長の山本恭典氏は、ハードウェア環境の変化とビッグデータの台頭を挙げる。「例えば、HDDは今やほぼ海外メーカーの製品ばかりになり、かつてのように品質で選ぶということが難しくなっている。一方、当社への案件の中には数百ペタバイトのデータを扱うシステムというケースが出始めている。従来のアプローチでは対応が難しい」(山本氏)

 また、テクノロジー製品推進本部 シニア・プロダクトラインマネジャーの谷川信朗氏は、2011年の東日本大震災以降に、システムやデータのバックアップ強化に取り組む企業が増えているものの、データの可用性の確保が十分ではないケースが見受けられると指摘する。同社がユーザー企業に対して実施したアンケートでは、2011年にシステムの計画外停止が1〜5日に及んだという企業が全体の65%を占め、その要因として人為ミスやハードウェアの故障、アプリケーションの障害が大半だった。こうした要因はデータ破損につながる恐れがあり、バックアップを難しくする。さらに事業停止などの深刻な事態にもつながりかねないという。

 従来のバックアップ環境は、テープなどの定評あるメディアを使う、システムを冗長化する、ストレージをミラーリングするといったさまざまな手法が取られてきた。しかし谷川氏は、Oracle Databaseの観点ではこうしたハードウェアベースのアプローチではデータ破損がもたらすリスクを回避しきれないという。

tkorcl01.jpg 従来のデータ保護ソリューションが最適ではないという理由

 「例えば、Oracle Databaseはデータベースブロック単位でチェックサムを確認し、破損を検出している。だがディスクへの書き込み処理などデータベースより下位のレイヤでトラブルが生じれば、対応が難しい」(谷川氏)

 このため、同社ではデータ破損が起きてもその影響を回避する「Oracle Maximum Availability Architecture」を採用し、データ保護のための技術を数多く製品に実装しているという。谷川氏はその1つ「Oracle Active Data Guard」を取り上げた。この機能は本番システムのインメモリにあるデータをバックアップ先システムのインメモリに同期/非同期で転送し、メモリからバックアップ用のディスクに書き込む。本番システムのディスクからバックアップ側に反映する仕組みでは、データが破損していると、そのまま反映されてしまう恐れがあるためだとしている。また、同機能では本番システムでデータ破損を検知すれば、バックアップサイトから正常なデータを本番サイトに戻す仕組みもあるという。

tkorcl02.jpg Maximum Availability Architectureで実現しているというデータ保護機能群

 最後に谷川氏は、基本的なデータ保護の考え方として(1)同期/非同期でデータのコピーを複数作成する、(2)コピーに変更を加える場合には厳密なチェックができる方法を準備しておく、(3)データ破損が起きても迅速に復旧できる仕組みを用意しておく――をアドバイスした。

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