日本IBM、10万平米範囲のタグを検知可能なRFIDシステムを発売

日本IBMは、検知範囲を4倍に広めつつ低消費電力化を図ったRFIDシステムを発売した。

» 2012年09月27日 15時16分 公開
[ITmedia]

 日本IBMは9月27日、米Mojixが開発するRFIDシステム製品の最新版「Mojix STAR 3000」を発売した。広範囲な空間における物や人などのトレーサビリティが可能になるという。

 最新版製品は、RFIDタグの感知可能な範囲を従来の4倍となる10万平方メートルに拡大。200メートル以上離れた場所でもRFIDタグを付けた物品や人物の所在を1〜3メートル以内の精度で感知できるという。また、送信機と受信機を分離した構成とし、両機器をワイヤレス接続することで、システム構成の柔軟性を高めたほか、消費電力も従来の100〜170ワットから50ワットに低減化した。世界標準となっている920MHzの電波にも対応する(国内では7月25日から使用可能)

 同製品の利用により、例えば、小売業ではバーコードやハンディ機器を用いて行っていた在庫管理をハンズフリーで自動化できるほか、店舗内ではショッピングカートの動きから来店客の購買動向を把握できるなどの効果があるという。

Mojix STAR 3000

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