日本海事協会、船舶の保守管理業務にクラウドサービスを提供へ

船舶の保守管理と異常検知を組み合わせたクラウドサービスを2013年に開始する。日本IBMなどがサービス提供を支援する。

» 2012年10月09日 12時52分 公開
[ITmedia]

 日本海事協会は10月9日、船舶の保守管理や異常検知が可能なシステムを構築し、2013年6月から船主や船舶管理会社向けのクラウドサービスと提供することを発表した。サービス提供ではアイ・エイチ・アイ マリンユナイテッド、ディーゼルユナイテッド、日本IBMが支援する。

 新サービスでは船内に設置される機器のセンサデータを活用して、状態診断や故障の未然防止を図りつつ、保守などに関するコスト削減などを支援するもの。システムは、日本海事協会とアイ・エイチ・アイ マリンユナイテッド、日本IBMが4月から行ってきた船内機器センサのデータ分析による早期異常発見の共同研究での成果をベースに、アイ・エイチ・アイ マリンユナイテッドの「船舶情報管理システム(ADMAX)」システムのノウハウを取り入れて開発した。

 IBMでは設備の保全管理向けソフトウェアの「IBM Maximo」や船舶上やオフライン環境でも利用可能なモバイルアプリケーションの開発や提供を支援するほか、クラウドサービス基盤も提供する。

 今後、異常検知機能の提供に向けてディーゼルユナイテッドの統合型支援システム「Lifecycle Administrator」を活用した検証を進めることにしている。

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