肥後銀行、3000人利用の仮想デスクトップシステムを導入導入事例

日立製作所が肥後銀行の大規模シンクライアントシステムを刷新した。

» 2012年10月10日 14時02分 公開
[ITmedia]

 日立製作所は10月10日、肥後銀行で3000ユーザーに対応した大規模な仮想デスクトップシステムを構築したと発表した。デスクトップ環境へのログイン時間の大幅短縮やコスト削減を図ったとしている。

 肥後銀行では2001年に「肥銀ターミナルサービスシステム」というシンクライアントシステムを導入しており、2005年には融資や顧客管理のシステムとも連携可能な第二世代システムに移行。今回の新システムはこれを更新するものとなる。

 今回のシステムは、日立の統合サービス基盤「BladeSymphony BS2000」が32台やミッドレンジディスクアレイ「Hitachi Adaptable Modular Storage2000シリーズ」を採用。Microsoft Hyper-Vや日立独自のサーバ論理分割機構「Virtage」などによる仮想化サーバ上でシトリックス システムズの「Citrix XenApp」を稼働させる構成となる。運用管理に日立の「JP1」、コミュニケーションツールに「Microsoft Lync」を導入した。

 これにより、同時利用可能なユーザー数が従来の1600ユーザーから2000ユーザーに増えた一方、出社時間帯における仮想デスクトップ環境へのログイン時間を従来の平均約150秒から約30秒に短縮した。物理サーバの台数が従来の約4分の1に削減されたことで大幅なスペースの創出や消費電力の約40%削減などが実現した。

 また仮想デスクトップ環境の導入で、インスタントメッセージや在席管理、Web会議などを活用した行員のワークスタイル改革にも促進されるとしている。

システム構成イメージ

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