起動妨害マルウェアも排除、McAfeeが推進するIntelとのハードウェア支援型セキュリティMcAfee FOCUS 2012 Report(3/3 ページ)

» 2012年10月24日 07時00分 公開
[國谷武史,ITmedia]
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ハードウェア支援型セキュリティのさらなる進化

 ePO Deep CommandやDeep Defenderは、McAfeeとIntelが共同開発するソリューションの第一弾にあたるもので、カンファレンスではさらに先の展開もアナウンスされた。デシーザー氏が掲げたコンセプトは、「セキュアコンテナ」「モニタリング」「インテリジェンス」の3つ。このうち、モニタリングとインテリジェンスの新ソリューションとなる「McAfee Asset Manager」と「McAfee Vulnerability Manager」が発表されている。

 McAfee Asset Managerは、企業ネットワークに新たに接続されるPCや携帯電話、タブレット端末などのデバイスを自動的に検知する。検出情報はMcAfee Vulnerability Managerに通知され、McAfee Vulnerability Managerでこのデバイスの脆弱性検査を自動的に実行する。これにより、新規デバイスのIT資産台帳へ登録作業が効率化されることに加え、IT資産のセキュリティ問題もリアルタイムに把握できるようになるという。

 また、エンドポイント向けセキュリティ製品群にはハードウェア支援型セキュリティ技術が盛り込まれ、Deep Defenderの搭載やIntel AES-NIによる暗号化/復号化処理を高速に行う「Endpoint Encryption for PC」が新たに提供される。このほかにIT管理者がホワイトリストに無いアプリケーションを新たに承認する機能や、iOS 6とAndroidの統合管理機能なども提供する。米国では第4四半期にリリースされる予定(国内は未定)となっている。

 カンファレンスの最後には、人気テレビドラマ「デスパレートな妻たち」に出演する女優で慈善家のエヴァ・ロンゴリア氏がゲストに登場。デシーザー氏が質問する形で、ロンゴリア氏の教育支援に対する活動やそこでのIT活用、セキュリティ対策などについて紹介された。

 その中でロンゴリア氏はTwitterやFacebookに触れ、著名人がソーシャルメディアでチャリティを呼びかけることで多額の寄付金が寄せられ、社会貢献につながるという意義を強調した。一方で第三者によるなりすまし被害や、誹謗中傷による社会問題化の側面も伴うと指摘している。

エヴァ・ロンゴリア氏とデシーザー氏の対談。こどもの教育現場にもiPadなどが活用されているが、「オンライン環境で安全に学習できることが求められる」とロンゴリア氏は訴えた

 ロンゴリア氏は、インターネット上での安全な発言や炎上防止のために、これを支援するエージェントを活用しているという。デシーザー氏に、「インターネット上のさまざまな情報には良いものも悪いものもあります。ユーザーが安心して利用できるオンライン環境をぜひ実現してください」と話した。

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