国際WANサービス市場は堅調に成長――IDC Japan

国内企業が国をまたいで利用する「国際WANサービス」市場は、2011〜2016年に年率2.9%で成長するとIDC Japanは予測している。

» 2012年10月25日 12時30分 公開
[ITmedia]

 IT調査会社のIDC Japanは10月25日、国内企業が国をまたいで利用する「国際WANサービス」に関する市場調査の結果を発表した。2011年のエンドユーザー売上額ベースの市場規模は416億円(前年比2.4%増)だった。2011〜2016年の同市場は年率2.9%で成長し、2016年に479億円規模になると予測している。

 カテゴリー別では、IP-VPNサービスの売り上げが市場全体の約7割を占めた。「IP-VPNは通信事業者間の相互接続が進んでおり、利用できる国/地域が多いことから、ユーザー企業に広く受容されている」と同社はみる。一方、国内では多く使われている広域イーサネットについては、海外では利用が進んでいないことから、国内WANサービス市場に占める比率は1割以下にとどまったとしている。

 通信事業者のカテゴリー別シェア(2011年実績値)は、IP-VPNではNTTコミュニケーションズ(39.7%)がトップで、2位のKDDI(38.4%)をわずかに上回った。一方、広域イーサネットではKDDI(65.4%)が他社を大きく上回った。

photo 国内グローバルWANサービス市場 エンドユーザー売上額予測:2011〜2016年(出典:IDC Japan)

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