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» 2012年11月21日 11時50分 UPDATE

いつ会社から放り出されても慌てないために (1/2)

自らが望まなくとも、ある日突然、フリーランスとして生きていかねばならないような時代が訪れている。会社員であるうちにどのような準備をしておくべきだろうか。

[伏見学,ITmedia]

 昨今、「フリーランス」や「ノマドワーカー」など、組織に縛られない働き方を提案、模索するようなコンテンツが巷にあふれている。なぜか。その理由の1つに、長引く経済不況のあおりを受け、多くの企業が人員削減を断行するような状況にある中、今までのように、「会社勤め=安定」といったモデルが崩れていることが挙げられる。

 もちろん、自らの意思で会社を辞めてフリーランスの道を選ぶ人がいる一方で、否応なくそのような選択肢をせざるを得なくなってしまった人もいるのが現実だ。そこで、「フリーで働く!と決めたら読む本」の著者である中山マコトさんに、突然会社をクビになっても慌てないための心構えや、フリーランスで生きてくためのポイントなどを語ってもらった。

会社員のうちにきちんと準備する

 私は決して会社を辞めてフリーランスになることを奨励するつもりはありません。会社員として働いていて、仕事がうまくいっているのであれば、そのまま続ければいいと思います。ただし、最近は不景気の影響で、いきなり解雇されて会社を辞めなくてはならない状況に陥るのは決して珍しくありません。そうした事態に直面しても困らないために、会社員のうちにやっておくことは多いのです。

中山マコトさん 中山マコトさん

 私がフリーランスになったのは、10年ほど前です。会社を飛び出し自分一人でやれるという自信はありましたが、何となく無手勝流でやって結果的にうまくいきましたというのでは長続きせず駄目だと思ったので、事前に成功するための方法を体系立てて考えるようにしました。そこで、退社する半年ほど前からさまざまな人たちに話を聞いたり、情報収集したりして、フリーランスになるためのしっかりとした準備をしました。

 準備というのは、自分のやりたい仕事が希望する形で入ってくるための水路作り、すなわち人脈の選定と、自分がどの分野に絞って生きていくかという強みをはっきりさせることの大きく2つです。

名刺は捨てる!

 まず、人脈の選定について、私はフリーランスになるとき、所有していた数千枚の名刺を捨て、本当に自分にとって重要な30枚(30人)ほどに厳選しました。今でも私はセミナーや講演などでよく、「名刺を取り出し、1枚1枚チェックして、顔が思い出せない人や何をしているか分からない人の名刺は全部捨てなさい」と話しています。だいたい6割はすぐに捨てられます。それでもまだ多いので、次にその人が好きか嫌いかで取捨選択すると50枚くらいになるはずです。そのように絞り込まれた人が50人もいれば大丈夫です。けれども、大抵の人は執着があって名刺を捨て切れずにいます。

 よく、転職などしてその会社にもういない人の名刺を持っている方がいますが、まったく意味がないですよね。そんなものは必要な名刺を探すときの邪魔になるだけです。これは提案資料などでも同じことが言えます。例えば、プレゼンテーションしてコンペに負けた企画書をずっと持っている人がいます。不要な企画と言われたのだから捨てればいいのに、いつかどこかで使えるかもと手元に取り置いているのです。そもそも、人に負けた企画を別の場面で使うこと自体が駄目でしょう。

 話を戻すと、たとえ50人でも本当に大事だなと思う人がいれば、その人たちに毎日会えばいいわけです。自分のできること、やりたいことを語り合えば、一緒に仕事をしようという話にもなるでしょう。フリーランスになって、過去に得た名刺を基に、手当たり次第コンタクトを取り、いつ会ったかも覚えてない人のところに行っても、そういう話にはまずならないはずです。

 次に、フリーランスで生きていくためには、自分にしかない強みを持つことが重要です。「何でもできます」と言うフリーランスの人がいますが、できるわけなんてないですよね。きちんと自分が責任を持ってアウトプットできるもの、クオリティは他人に負けないものを絞り込んでいくと、おのずと1つ、2つに強みが特定されると思います。また、何でもできると言ったことで便利屋になってしまい、雑用みたいな仕事ばかりを延々とこなすことになってしまいます。

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