Facebook、規約改定に向けてユーザー投票を開始 12月10日まで

Facebookは先月発表した利用規約とデータポリシーの改定でユーザー投票システムを撤廃するとしていたが、ユーザーからのフィードバックを受け、投票システムを撤廃するかどうかを含む改定の是非を問う投票を開始した。

» 2012年12月04日 08時53分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Facebookは12月3日(現地時間)、11月に発表した利用規約とデータポリシー改定に関し、ユーザーからのフィードバックを受けて是非を問うユーザー投票を開始すると発表した。ユーザーは第三者機関のシステムを採用する投票ページで投票できる。投票期間は米太平洋時間の12月10日午後12時まで受け付ける。

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 投票は、改定案を認めるか、現行のままにするかの二択。Facebookは投票前に改定についての説明を読むよう勧めている。

 投票結果は、アクティブな全登録ユーザーの30%を超える人数が投票に参加した場合、Facebookに対して拘束力を持つ。投票率が30%未満の場合は勧告となる。

 Facebookは今回の改定を発表した際、ユーザー投票システムの撤廃を発表したが、多数の反対意見があったという。フィードバックが多かったのは、投票システム撤廃の他、データポリシーでの「関連会社」(Instagramなどを指す)との個人データの共有についての説明についてだった。

 同社はこれらのフィードバックを受け、国際事業本部を置くアイルランドのプライバシー保護当局などと話し合った結果、改定案をさらに改定したという。例えばデータポリシー改定案の関連会社についての説明は「Facebookは、受け取った情報を法的に同じ企業グループに属する会社(関連会社と呼びます)と共有することができます。同様に、関連会社もFacebookと情報を共有できます。この場合の共有は、準拠法にもとづいて行われます(準拠法で同意が義務付けられている場合を含む)。Facebookと関連会社は、お互いの独自サービスの提供、理解促進、および強化のために共有した情報を使用することがあります」となった。

 同社はまた、太平洋時間の4日午前9時半からユーザーの質問に答えるライブWebキャストをFacebook DC Talksのページ実施する。このWebキャストではリアルタイムでリン・イーガンCPO(最高プライバシー責任者)などに質問できる。

 利用規約データポリシーの改定案は日本語も公開されている。

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