NEC、11万人利用の大規模情報共有基盤をマイクロソフトと構築

NECは海外を含むグループ256社の情報共有基盤をマイクロソフトと構築した。

» 2012年12月04日 13時10分 公開
[ITmedia]

 NECと日本マイクロソフトは12月4日、NECグループ256社の11万人が利用する大規模情報共有基盤「Global Information Sharing Platform(GISP)」を構築したと発表した。両社は4月に「コミュニケーション・コラボレーションソリューション」の共同開発や拡販で協業しており、GISPがその成果という。

 GISPは、NECグループ会社が個別に整備していた情報システムをグループ全体として標準化、一元化し、全社員のID認証やメール、スケジュール管理、ポータル作成、文書などのファイル共有、電話やWeb会議、SNSなどを使ったコミュニケーション、情報共有、在席状況管理などの機能を備える大規模な基盤となる。NECが2010年秋から運用するERPシステムやサプライチェーン管理システム、海外の顧客関係管理システムとも連携し、「事業と経営のスピードを最大化してグローバルでの企業競争力の向上を実現する」(NEC)としている。

 NECはマイクロソフトの技術協力を得て、今年度からGISPの実証評価を進めてきたという。2013年度第1四半期からまずNEC本体で本格稼働を開始し、2014年上期までに海外含む全社への導入を完了させる計画という。

 またNECは、GISPに関するノウハウを企業向けの「ワークスタイル変革ソリューション」に盛り込んで事業展開を強化する予定。マイクロソフトと共同でのソリューションの強化開発やマーケティング、企業への提案などを推進するとしている。

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