毎秒400ギガビットの光伝送を目指す――NTTとNEC、富士通が共同研究

NTTとNEC、富士通は1チャネルあたり400Gbps、ファイバあたり24Tbpsクラスの超高速・大容量ネットワークの実現に向けた共同研究を開始した。

» 2012年12月11日 17時08分 公開
[ITmedia]

 NTTとNEC、富士通は12月11日、1チャネルあたり400Gbpsクラスの「デジタルコヒーレント光伝送技術」の実用化に向けた共同研究開発を開始したと発表した。「超高速ながら低消費電力で柔軟性を兼ね備えた世界最高レベルの光ネットワークの実現を目指す」と表明している。

 3社では総務省からの委託研究「超高速光伝送システム技術の研究開発」や「超高速光エッジノード技術の研究開発」で100Gbps級のデジタルコヒーレント光伝送方式の研究開発を行い、2012年に商用化しているという。インターネットやスマートフォンなどの普及に伴うデータ通信量の爆発的増大が今後も見込まれることから、より大容量の光ネットワーク実現に向けて開発に着手した。

 共同研究では100Gbps伝送で採用している「4値位相変調」に、多値化を図った16値の「直交振幅変調」を採用して、400Gbpsクラスの超高速光伝送を実現させる。さらにこれを60チャネルに高密度多重化することで、1本の光ファイバとしては24テラbpsクラスという世界最大容量を実現させるという。

次世代ネットワークのイメージ(NTTより)

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