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» 2012年12月25日 13時31分 UPDATE

ビッグデータ活用の課題は「推進体制の未整備」――NRI調べ

野村総合研究所は、売上高200億円以上の企業におけるビッグデータの活用状況についてアンケート調査を行った。6割近くが、自社の検討課題として認識している様子が分かったという

[ITmedia]

 野村総合研究所は12月25日、売上高200億円以上の企業を対象に実施した「ビッグデータの利活用に関するアンケート調査」の結果を発表した。有効回答は228社・242件で、約6割が自社の検討課題として認識しているものの、活用に当たっては推進体制の未整備を課題に挙げる企業が目立った。

 ビッグデータ活用を組織的な検討課題に挙げているかについて、「全社レベルの検討課題」は23%、「特定部門、部署レベルの検討課題」は34%だった。特にBtoC企業(対顧客が消費者中心)では64%と、BtoB企業(対顧客が企業中心)の49%より高く、売上高1兆円超の企業では84%と、大規模企業ほど高い傾向にあった。

 ビッグデータを「活用中」「活用を検討中」の領域は、マーケティング(25%)や経営管理(20%)が高く、活用の有望な領域ではマーケティング(67%)や商品企画・開発(50%)、経営管理(47%)が高かった。今後活用したいデータでは「SNSデータ(現在活用している8%、今後活用したい32%)」「GPSデータ(6%、14%)」「ICカードデータ(3%、10%)」が上位だった。

nri1225-1.jpg 「既にビッグデータの活用を検討中、あるいは活用中の領域があれば、お知らせください(左)」

「貴社がビッグデータを活用する場合、どのような領域が有望と思われますか(右)」(ともに複数回答) 出典:野村総合研究所

 ビッグデータ活用における社内の推進体制では「既存部署(58%)」や「個人担当者レベル(31%)」とする企業が多く、「新設部署(4%)」や「組織横断のチーム、タスクフォースなどの時限的組織(16%)」の専門組織で行う回答は少ない。

 ビッグデータ活用が進んでいない理由では「具体的に何に活用するかが明確でない(61%)」「投資対効果の説明が難しい(45%)」を課題として挙げる回答が目立ち、具体的な課題としては「担当者のスキル不足(45%)」「ビジネスとデータの両視点で検討できる人材の不足(36%)」「担当者の人数不足(32%)」「受け皿となる組織が存在しない(29%)」など活用を推進できる体制が進んでいない実態が明らかになった。

nri1225-2.jpg 「今後、貴社でビッグデータの活用を進めていく場合、どのようなことが問題・課題となりそうですか」

(複数回答) 出典:野村総合研究所

 同社は、「ビッグデータ活用に主体的に取り組める体制を整備し、具体的な検討を進めていくことで、活用はより進んでいくだろう」と分析している。

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