米Yahoo!決算は増収減益 通年では4年ぶりの増収に

元Google幹部のマリッサ・メイヤーCEO率いる米Yahoo!の10〜12月期決算は、売上高、純利益ともにアナリスト予測を上回った。

» 2013年01月29日 09時17分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Yahoo!が1月28日(現地時間)に発表した2012年第4四半期(10〜12月期)決算は、売上高は前年同期比1.6%増の13億4581万ドル(トラフィック獲得コスト(TAC)などを除くと12億2100万ドル)、純利益は9%減の2億7365万ドル(1株当たり23セント、非GAAPベースでは32セント)だった。TACなどを除く売上高と非GAAPベースの1株当たり純利益はアナリスト予測(12億1000万ドル/28セント)を上回った。

 通年では、TACを除いた売上高は2%増の44億6800万ドル、非GAAPベースの純利益は35%増の14億682万ドル(1株当たり1.17ドル)だった。

 マリッサ・メイヤーCEOは発表文で「2012年通年と第4四半期の業績を誇りに思う。通年の売上高は4年ぶりに前年比増になった」と語った。

 TACを除く検索広告の売上高は13.8%増の4億2721万ドル、ディスプレイ広告の売上高は4.6%減の5億2041万ドルだった。アフィリエイトサイトの広告を含むその他の収入は10.4%増の2億7322万ドルとなった。ケン・ゴールドマンCFO(最高財務責任者)は業績発表後の電話会見でディスプレイ広告の売上高減少の主な原因はYahoo! Mailなどの利用が減っているためで、利用率回復に取り組んでいると説明した。

 今後の見通しについては、2013年第1四半期のTACなどを除く売上高を10億7000万〜11億ドル、2013年通年のTACなどを除く売上高を45億〜46億ドルとした。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ