Facebookと実店舗で使えるギフトカード、米国と欧州の一部で提供へ

Facebookが、好調な四半期決算を発表した翌日、Facebookと提携先の実店舗で利用できるプリペイドカード「Facebook Card」を発表した。

» 2013年02月01日 08時54分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Facebookは1月31日(現地時間)、Facebookの「Gift」やゲーム内購入、提携する小売り企業の実店鋪で利用できるギフトカード「Facebook Card」を発表した。米、英、仏、独、加で数日中に発売する。

 Facebook Cardは、プラスティック製の物理的なプリペイドカード。Facebook上でチャージして繰り返し使える。米国ではまず、小売り大手の米Targetや仏化粧品大手のSephoraなど4社と提携した。

 card 1 Facebook Card

 Facebookユーザーは、Gift Cards & Digitalカテゴリで友達へのギフトとしてFacebook Cardをプレゼントできる。金額と利用できるショップを選択して贈ると、まだFacebook Cardを持っていない友達には設定した金額が使えるカードが郵送で届く。既にカードを持っている友達に、提携ショップ用にカードにチャージする金額をギフトとして贈ることもできる。

 card 2 Facebook GiftでGift Cardをプレゼントできる

 カードは実店舗では一般のプリペイドカードと同様に利用でき、Facebook上ではカードの裏に記載されているPINコードを入力することで決済できる。

 card 3 オンラインでの利用方法

 一般のギフトカードと異なる点は、1枚のカードを複数の提携企業のショップで利用できることだ。各ショップで利用できる金額は、例えばTargetでは50ドル、Sephoraでは20ドル、というように個別に管理されており、Facebookアプリで金額を確認できる。

 card 4 Facebookアプリでカードバランスを確認できる

 Facebookは前日、2012年第4四半期(10〜12月)決算を発表した。発表後の電話会見でデビッド・エバースマンCFO(最高財務責任者)は、GiftやPromoted Postsの売上高はまだ少なく、合わせて500万ドル程度だったと語った。マーク・ザッカーバーグCEOは、Giftやグラフ検索は長期的にみて大きな可能性を持っており、今後も重点的に投資していくと語った。

 今後提携先が増えればユーザーにとって便利なプリペイドカードになり、Facebookにとっての大きな収入源になる可能性がある。

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