ビジネスユーザーのために開発されたタブレット「Latitude 10」の可能性を探るデルが勧めるWindows 8 Enterprise

企業でも注目され始めたタブレットデバイスだが、コンシューマー向けモデルでは高度なセキュリティやタフネス性など、企業ユーザーとしては物足りない点もある。そこでデルは、ビジネスユーザーが求める要件を満たすべく最新OSのWindows 8を搭載した「Latitude 10」を開発した。Latitude 10がビジネスシーンにもたらす可能性を検証してみたい。

» 2013年02月01日 10時00分 公開
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ビジネスタブレットの条件

 近年のコンシューマーIT市場を賑わせているスマートフォンやタブレットデバイス。性能の高さや持ち運びのしやすさ、ワイヤレスネットワークへの常時接続による情報の共有・活用などを特徴に、人々の日常生活を大きく変える存在となりつつある。企業もこうした点に注目。ワークスタイルの変革や生産性の向上を目指し、特に画面の大きさや処理性能に優れたタブレットデバイスの活用を本格的に検討し始めた。

 しかし、これまでに登場した多くのタブレットデバイスは、コンシューマー利用を念頭にしたものだった。ビジネスシーンでは機密性の高い情報を日常的に扱うため、高度なセキュリティ対策が必須となる。日中のほぼ全てをオフィスの外で活動する社員であれば、長時間の利用や耐久性も大いに気になるところだろう。大半の企業はWindowsベースの業務システムやクライアント管理の仕組みを導入しているだけに、既存環境との高い親和性も求められる。

 こうしたコンシューマー利用よりも厳しい条件を伴うビジネス利用のために、デルはWindows 8を搭載するタブレットPC「Latitude 10」を開発した。最新のWindows OSとタブレットデバイスは、ビジネスシーンにどのようなメリットをもたらすのか。その可能性を検証してみたい(関連記事はこちら)。

Latitude 10 Latitude 10

ビジネスモバイルのためのLatitude 10

 デルのビジネス用ノートPCブランド「Latitude」を冠したLatitude 10は、セキュリティや管理性などビジネスPCに求められる機能をフルカバーし、長期の運用を継続して安定的にサポートする同社の最新モデルだ。

 Windows 8でのタッチ操作を最大限に活用できるように最適化された10.1インチの静電容量式10フィンガータッチ対応のHDディスプレイを搭載する。筐体には、強化マグネシウム合金フレームと優れた堅牢性で定評のあるCorning Gorillaガラスを採用している。ビジネス向けとして重厚な印象を受けるデザインだが、重量は658グラムであり、実際に持ってみると重過ぎず軽過ぎず、しっかりと手に収まるホールド感を覚える。

 交換可能な2セルもしくは4セルのバッテリを背面に装着する。カタログ上のバッテリ駆動時間は最大10時間だ。実際にフル充電した状態で、オフィスの外でモバイルWi-Fiルータを介したインターネット接続によるメールの送受信や情報収集、記事の執筆などを3〜4時間ほど行ってみたが、バッテリ残量は半分程度しか減らなかった。

Latitude 10 micro USBケーブルでも充電可能

 ネットワーク接続時間が短い場合など、使い方によっては一回の充電で数日間はバッテリのみで利用できるだろう。バッテリ交換は簡単に行えるため、長期出張時にスペアのバッテリを常備しても良いし、本体下部にはmicro USBポートを備えているので、スマートフォンなどの充電器も活用できる。

 Windows 8が従来のWindowsと大きく異なる点は、「Modern UI」と呼ばれる新たなインタフェースだろう。Modern UIでは「ライブタイル」と呼ばれるアイコンからアプリケーションを起動したり、ライブタイルに表示される情報を素早くチェックしたりできる。直感的なタッチ操作ですぐに必要なアクションができるよう設計された次世代のユーザーインタフェースだ。

 Modern UIに初めて触れる時には若干とまどうかもしれないが、スワイプという画面をなぞる快適な操作にすぐ慣れることができるだろう。例えば、インターネットで情報を確認したい場合は、Modern UIのInternet Explorerのライブタイルをタップすれば、直ちにブラウザが起動する。Windows 8向けに新たに開発されたアプリケーションも同様だ。

 またWindows 8は、Windows 7をベースに進化したOSとも言える存在だ。このため、Windows 7で稼働する従来のアプリケーションの多くを原則としてWindows 8の環境でも実行できるようになっている。Modern UIからWindowsデスクトップ画面も呼び出して、従来のアプリケーションを使うことが可能だ。RIA(Rich Internet Applications)のような高度なWebアプリケーションも、デスクトップのInternet Explorerからこれまでとほぼ変わりなく利用できるだろう。旧バージョンのOSを意識したアプリケーションについては、Windows 8でも「互換モード」が利用できる。

 Latitude 10本体には、前面と背面にカメラやマイクを内蔵している。BluetoothやWi-Fi接続ができるので、屋内や屋外を問わず、どこでもWeb会議やチャット、インスタントメッセージングを利用した社員間のコラボレーションが可能だ。筐体側面のHDMIのポートとプロジェクターやテレビを接続してのプレゼンテーションにも対応する。フルサイズのUSBポートやSDメモリーカードスロットも備えており、周辺機器との接続も容易に行える。

多様なセキュリティ対策機能

 上述したように、スマートフォンやタブレットデバイスを活用する上で企業ユーザーが最も懸念するのは、セキュリティ対策だ。デルの調査ではエンタープライズ顧客の77%がモバイル環境におけるデータセキュリティを最も重要な点に挙げている。企業ユーザーとしては、既に構築しているセキュリティ対策をどの程度活用できるか、また、タブレットデバイスのためにどのような対策を構築できるかも大きな関心事だろう。

 OSの改良は日々進められているため、最新のOSを利用すれば以前より安全で、しかも生産性が高いクライアント環境を実現できる。例えば、OSにログインする際にWindows 8では従来のユーザー名とパスワードに加えて、ピクチャーパスワードが利用できる。またマルウェア対策もより強化されている。万一マルウェアが端末内部に侵入したとしても、OS起動時にウイルス対策ソフトをその他の各種ドライバよりも先行して起動する仕組みを採用しており、マルウェアの実行を阻止できるようにした。

 OS標準の暗号化機能である「BitLocker」も、Windows 8からはProfessional Edition以上で利用できるようになり、デバイス内のデータを紛失時などの漏えいリスクから保護できるようになっている。Active DirectoryやLDAPなど、社内のユーザー管理・認証基盤との連携のしやすさもWindows 8を利用する大きなメリットになるだろう。

 Latitude 10ではインテルの「TPM(Trusted Platform Module)」を内蔵しており、オプションで内蔵型の指紋認証リーダーやスマートカードリーダーも利用できる。デルもデータ保護機能「Dell Data Protection/Encryption(2月から提供開始予定)」を提供するため、こうした強固な認証システムやデータ保護のための機能を組み合わせれば、ユーザーに負担をかけることなく、セキュリティを強化していける。Windowsのセキュリティ機能をハードウェアで補完するということも可能だ。

 また、ビジネス向けノートPCと同じように、Latitude 10の筐体の側面にはワイヤーロックなどを使うためのセキュリティロックスロットを備える。その場から一時的に離れなくてはならない場合や、店頭のディスプレイ用途などに使っている場合に紛失や盗難を防ぐことができるようになっている。

Latitude 10 ボリューム操作キーの横に配置されたセキュリティロックスロットでワイヤーロックも使える

タブレットの課題を一掃するドッキングステーション

 ビジネス利用を前提に開発されているLatitude 10は、最新のWindows OSによるメリットを提供するだけでなく、コンシューマー向けのスマートデバイスとは一線を画した数多くの特徴を備える。その1つがオプションの「プロダクティビティドック」との連携だ。

 コンシューマー向けのほとんどのタブレットデバイスには、PCのような物理的なキーボードが付属していない。情報を閲覧するだけならユーザーの負担はそれほどでもないが、ビジネスシーンでは例えば、外回りの業務からオフィスに戻ってレポートや新たな提案書の作成など、物理的に情報を入力しなければならないシーンが頻繁にある。PCで仕事をしてきたユーザーにとっては大きな負担になるし、入力用に別途PCを用意するのではコストも増えてしまう。

 この点に対してLatitude 10で利用できるプロダクティビティドックは、前面に1カ所、背面に3カ所の計4カ所のUSBポートと、ギガビットLANポート、HDMI出力、ACアダプタを備えている。外付けのキーボードやマウス、LANケーブルをプロダクティビティドックに接続すれば、デスクトップPCと変わらぬ作業環境を実現する。HDMI出力で大画面ディスプレイにも投影できる。

 最近ではオフィス内に無線LANを整備する企業もあるが、データ量の大きなパッチファイルの配布が難しいなど、クライアント管理の面では課題が残る。その場合には、プロダクティビティドックのギガビットLANポートを通じてLatitude 10にパッチファイルなどを一括配信すれば、管理の効率性を維持していける。

Latitude 10Latitude 10 タブレットをデスクトップのように使えるプロダクティビティドック。背面(写真左)に各種ポートを豊富に備える

 オフィスの自席ではプロダクティビティドックによるデスクトップPC、オフィスの外ではタブレットPCとして、1台で使い分けができるだろう。オプションのWacomのアクティブスタイラスを使用して、マウスの代わりにタッチ操作も可能だ。プロダクティビティドックを供用として設置しておけば、オフィスのフリーアドレス化も図れるだろう。


 多様なワークスタイルの実現や社員の生産性向上のために、スマートフォンやタブレットデバイスを活用していくことは企業における重要なテーマになっている。しかしその実現には、高度なセキュリティや既存のIT環境との親和性など解決すべき課題が少なくない。最新のWindows 8を採用し、ビジネスシーンのために開発されたデルのLatitude 10は、まさにこうした課題を解決していける有望な選択肢と言えそうだ。

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提供:デル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2013年3月11日

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