Apple株主総会で「長期的な視点が重要」とクックCEO

Appleの年次株主総会では、具体的な新製品の計画も、株主還元策も発表されず、ティム・クックCEOは「私も株価が下落していることは好きではないが、長期的な視野にフォーカスしている」と語った。

» 2013年02月28日 08時22分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Appleは2月27日(現地時間)、年次株主総会を開催した。米CNBCなどによると、総会の質疑応答でティム・クックCEOは、最近の同社の株価下落について「私も、取締役会も好きではないが、長期的な視点にフォーカスしている」と語り、期待された株式分割については発表しなかった。

 The Vergeによると、株主であるGreenlight Capitalが株主還元を求めて提訴したことを「ばかげている」と言ったことについての質問を受けたクックCEOは、「今でもそう思っている」が、「株主還元がばかげているということではなく、真剣に検討している」と答えた。

 新製品についての具体的な発表はせず、「新しいカテゴリーについて検討している」とのみ語った。

 また、故スティーブ・ジョブズ氏が計画した新本社キャンパスへの移転は2016年になることも明らかにした。

 具体的な株主還元策が提示されなかったことを受け、27日の同社株は前日終値から一時2%安となった。

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