日本IBM、「仮想アプライアンス・センター」を開設

ISVやSIerでの仮想アプライアンスを活用したソリューション展開を支援する。

» 2013年04月15日 14時29分 公開
[ITmedia]

 日本IBMは4月15日、東京都中央区の同社晴海事業所に「IBM仮想アプライアンス・センター」を開設した。独立系ソフトウェアベンダー(ISV)やシステムインテグレーター(SIer)における仮想アプライアンスの活用を支援するという。

 仮想アプライアンスは、アプリケーションの実行環境の構築や保守の負荷を軽減するために必要な環境をまとめたソフトウェア。IBMによれば、ISVやSIerの間で仮想アプライアンスの関心は高まっていたが、ビジネスとして展開していくのは難しいという課題を抱えていた。

 開設したIBM仮想アプライアンス・センターは、IBMの技術とノウハウを生かした専用ツール「IBM Image Construction and Composition Tool」を用いて、アプリケーションや各種ミドルウェア、データベース、オペレーティングシステムを最適に設定してパッケージ化し、稼働確認などの技術検証をISVやSIerと協業で行う。検証した仮想アプライアンスは、日本IBMのWebサイトで紹介し、販売促進を支援していく。

 同センターで作成した仮想アプライアンスは、IT環境の一元管理の方式について検討している標準化団体「Distributed Management Task Force」で規定された標準的な形式「Open Virtualization Format(OVF)」に則っているもので、一度作成すれば、同じハイパーバイザーの環境であれば、ハードウェアに依存せず稼働できるようになるという。

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