IBM決算は減収減益 成約ずれこみで

IBMの1〜3月期決算は、ソフトウェアとメインフレームの新規契約が4〜6月期にずれこんだため、減収減益に。特にハードウェア部門の売上高が17.2%と大きく落ち込んだ。

» 2013年04月19日 14時25分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米IBMが4月18日(現地時間)に発表した2013第1四半期(1〜3月期)決算は、売上高が前年同期比5.1%減の234億800万ドル、純利益は同1.1%減の30億3200万ドル(1株当たり5.13ドル)だった。非GAAPベースの1株当たり純利益は3ドル。売上高、純利益ともにThomson Reutersがまとめたアナリスト予測(売上高が246億ドル、非GAAPの1株当たり純利益が3.05ドル)を下回った。

 同社は不振の理由を、ソフトウェアとメインフレームに関する多数の新規契約成立が第2四半期にずれこんだこととしている。

 非GAAPベースの営業利益は3%減の109億3700万ドル、営業利益率は1ポイント増の46.7%だった。

 売上高を部門別でみると、テクノロジーサービス部門は4.3%減の96億500万ドル、ビジネスサービス部門は3.3%減の44億8400万ドル。ソフトウェア部門は0.5%減の55億7200万ドルだった。ハードウェアを扱うシステム&テクノロジー部門の売上高は17.2%減の31億600万ドルだった。

 同社は2013年通年の予測を、前回と同じ、GAAPベースの1株当たり純利益を15.53ドル以上、非GAAPベースの1株当たり純利益を16.70ドルとした。

 米Wall Street Journalは同日、IBMがx86サーバ事業の売却をめぐり、中国Lenovoと話し合っているといううわさを伝えた。IBMは現在、データ分析、クラウドコンピューティング、Smarter Planetなどの高価値製品へのシフトを進めている。

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