日本HP、アプリケーションに最適化した「HP Moonshot」サーバ群を発表

省スペース・省電力の“Software Defined Server”製品の「HP Moonshot System」を発表した。

» 2013年04月19日 15時58分 公開
[ITmedia]

 日本ヒューレット・パッカードは4月19日、アプリケーションに最適化されたカートリッジ型サーバ製品「HP Moonshot System」を発表した。2011年末に米HPが表明した省電力サーバプロジェクト「HP Project Moonshot」を通じて開発された商用システムの第1弾で、ターゲットとするアプリケーションに最適なスペックの提供と、省スペース・省電力を実現するという。

 「HP Moonshot System」のラインアップとして発表された新製品は、「HP Moonshot 1500 シャーシ」「HP ProLiant Moonshot サーバ」「HP Moonshot-45G スイッチモジュールキット」「HP Moonshot-6SFP アップリンクモジュールキット」。

HP Moonshot System

 HP Moonshot 1500シャーシは、業界標準の19インチラックに搭載可能な4.3Uサイズの筐体で、シャーシ上部から45枚のカートリッジと2台のスイッチモジュールを収容できる。また、HP ProLiant Moonshot サーバは、エンタープライズ用途向けに開発されたインテルのAtomプロセッサ S1260を1基、ECC対応DDR3 SO-DIMMスロットを1基(8Gバイトメモリ)、2.5インチSATA HDD/SSDベイを1基、1Gbネットワークを2ポート標準搭載したカートリッジ型サーバ。主にサービスプロバイダーが提供する専用ホスティングサービスやWebサービスのフロントエンドをターゲットとしたモデルだ。

 今回発表するラインアップでは、現行の1Uラックマント型サーバと比較して、スペースを80%、消費電力を89%、配線ケーブルを97%、コストを77%削減できるとしている。

 HP Moonshot Systemでは今後も用途に合わせたカートリッジを順次リリースされる予定だ。HP Moonshot System専用の筺体に対して、各種サーバ、ネットワークなどのカートリッジを装着して構成し、各カートリッジは他カートリッジに影響を与えることなく独立して着脱できるという。HP Moonshot Systemの希望小売価格は、45ノード構成で1222万2000円から。

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