スマホアプリのクラッキング耐性診断評価サービス、サイファー・テックが開始

サイファー・テックは、これまでWindowsアプリケーション向けに提供してきたクラッキング耐性の評価サービスを拡充し、iOSおよびAndroidスマートフォンアプリ向けにサービス展開する。

» 2013年04月30日 14時40分 公開
[ITmedia]

 国産開発の情報セキュリティ技術を展開するサイファー・テックは4月30日、iOSおよびAndroid向けスマートフォンアプリに対するクラッキング行為への耐性を診断評価する「クラッキング耐性評価サービス」を5月1日から開始すると発表した。

評価レポートのイメージ

 新サービスは、同社がこれまでWindowsアプリケーション向けに提供してきたクラッキング耐性評価サービスを拡充し、スマートフォンアプリ向けにも展開するもの。サービスでは「逆アセンブル対策の有効性診断」「Jailbreak端末/root化端末対策の有効性診断」「デバッガ対策の有効性診断」「メモリのダンプ、改ざん対策の有効性診断」「アプリの改ざん対策の有効性診断」「エミュレータ対策の有効性診断」などの項目を診断し、評価レポートを提出する。

 同社によれば、近年のスマートフォン端末はCPUなどのハードウェアスペックも向上し、高度なプログラム処理を端末上で容易に行えるようになったため、アプリケーションプログラムの脆弱性を突いた改ざん行為などによる新たな危険性が増している。スマートフォンには個人情報を始めとした多くの重要情報が含まれまれており、こうした不正行為によってもたらされる事故は、アプリケーション配布元企業にビジネス上の損失や信頼低下といった深刻な結果を招くおそれがある。

 こうした背景を受けて提供するクラッキング耐性評価サービスにより、アプリケーション配布元企業は、自社アプリケーションの安全性を客観的に把握し、セキュリティ強化の対策を講じることが可能になるとしている。サービス利用の参考価格は1アプリケーションにつき40万円程度で、検査期間は2週間程度となる。

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