NEC、アプリケーションサーバソフト最新版でクラウドの耐障害性を向上へ

「WebOTX Application Server V9」では10年以上にわたる技術サポートで得た知見に基づいた機能提供で、クラウドシステムの耐障害性や信頼性の向上をサポートする。

» 2013年05月30日 16時28分 公開
[ITmedia]

 NECは5月30日、アプリケーションサーバソフト製品の最新版となる「WebOTX Application Server V9」を発売した。同社の10年以上にわたる技術サポートで得た知見に基づいた機能の提供により、クラウドシステムの耐障害性、信頼性の向上をサポートするという。

 同製品は、(1)予兆を検出し障害を未然に防ぐ診断サービス機能、(2)インメモリデータグリッド製品の活用による大幅な性能・信頼性向上、(3)クラウドシステムに最適でシンプルなライセンス方式に刷新、(4)最新のJava標準へ対応――を主な特徴とする。

 予兆を検出し、障害を未然に防ぐ診断サービス機能としては、CPU負荷の上昇やメモリ不足によるシステムダウンの予兆を自動的に検出し、同時に実行する処理を抑制することで、障害を自律的に回避したり、予兆検出時のシステム状況をレポートとして出力したりする機能を提供する。またJava EE 6の「フルプロファイル」「Webプロファイル」に完全準拠。用途に応じて必要なアプリケーションサーバの機能を選択して構成を最適化できる「カスタム・プロファイル」も提供する。

 また、ライセンスカウント方式も変更。物理マシンのCPUコア数に応じた体系から仮想サーバの総CPUコア数に応じた方式となり、従来比で最大約67%の費用削減が可能になるという。発売価格は、Webベースのシステムを低コストで実現する小規模構成用モデルの「WebOTX Application Server Express V9.1」が24万円(税別)から。基幹システム向けの高信頼モデルの「同Standard V9.2」が120万円(同)から、大規模システム向けの高信頼・高可用モデルの「同Enterprise V9.2」が280万円(同)からとしている。

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