NEC、自社のIT製品における生産管理システムを刷新導入事例

ITプラットフォーム事業や蓄電システム事業では顧客基点のプル型生産方式に対応したPLMを新たに導入した。

» 2013年06月18日 17時54分 公開
[ITmedia]

 NECは6月18日、ITプラットフォーム事業および蓄電システム事業において、顧客基点のプル型生産方式に対応した生産管理システムを刷新、5月から稼働を開始したと発表した。

 同社ではグローバルでのサプライチェーン管理の強化に向けて、事業部門ごとに異なる生産管理領域の業務プロセス・生産管理システムを標準化し、グループ全体での統合や、全社の設計図面、仕様書、部品表などの製品開発情報を統合管理するPLMシステムの構築などを計画している。これらにより、グループ全体でのQCD(品質、コスト、、納期)の可視化を図り、業務改善による収益拡大やグローバルな最適生産体制の確立、新工場の早期立ち上げなどを目指している。刷新したシステムはこの取り組みの第一弾となる。

 新システムは、生産計画、資材所要計画、製造管理、購買管理、原価管理、在庫管理などの機能を持つ。納期回答システムやかんばんシステム、製造実行システムなどと連携し、製品在庫を持たずに顧客の要求納期にあわせて製造するプル型生産方式に対応する。スウェーデンのIFSのERPソフト「IFS Applications」を活用して、短期間での構築を実現した。

 これと併せて、計画中の全社統合PLMシステムで管理する設計部品表(BOM)を工場ごとの生産部品表に変換し、生産管理システムに連携する設計・製造インタフェースを、自社のPLMソフト「Obbligato III」を活用して構築した。設計変更内容の生産工程への迅速・柔軟な反映や、グローバルな最適生産への対応を実現するという。

 同社は今後、新システムをその他の事業部門に展開することでグローバルSCMを強化し、コスト・品質面でのさらなる競争力強化を実現したいとしている。

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