インテグレーテッドシステム市場、2017年には現在の5倍に拡大 IDC

IDCは国内インテグレーテッドシステム市場の予測を発表した。

» 2013年06月27日 11時25分 公開
[ITmedia]

 IT調査会社のIDC Japanは6月26日、国内インテグレーテッドシステム市場の予測を発表した。これによると、2017年の市場規模は2012年の5倍以上に当たる1387億1900万円になると予測している。

国内インテグレーテッドシステム市場 構成要素別出荷額内訳の予測 2012年と2017年の比較(出典:IDC Japan) 国内インテグレーテッドシステム市場 構成要素別出荷額内訳の予測 2012年と2017年の比較(出典:IDC Japan)

 同市場の2012〜2017年の年間平均成長率は、41.3%になると予測する。インテグレーテッドシステムを構成する構成要素別の比率では、2017年は、サーバが37.5%、ストレージが22.3%、ネットワーク機器が2.9%、ソフトウェアが37.3%となる。2012〜2017年の年間平均成長率が最も高いのはソフトウェアの45.4%で、次いで、ストレージが42.6%、ネットワーク機器が40.9%、サーバが37.3%という。

 インテグレーテッドシステムは、2013年4月時点でNEC、富士通、HP、デル、IBM、日立製作所から20種類以上の製品が提供されている。インテグレーテッドシステムは企業の共通IT基盤向けプラットフォームとしての導入が期待されており、「導入容易性」「導入工程の短縮」「システムの安定稼働」「ワンストップサービス」といったメリットがあるとしている。

 ユーザー調査(回答数307、複数回答)の結果によると、インテグレーテッドシステムに移行する上での課題として「ITスタッフのスキル不足」「コスト/ROI改善効果が不透明」の2項目を指摘する回答者が、順に52.1%、46.6%と突出して多い。一方、製品戦略や顧客戦略との関連でインテグレーテッドシステムについて議論する際に、ベンダーロックインをキーワードとして取り上げることがあるが、ユーザー調査の結果を見る限り、ベンダーロックインをインテグレーテッドシステム導入の課題(阻害要因)としてとらえている回答者は14.3%と必ずしも多くはない状況だ。

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