インメモリ基盤「HANA」最新版を発表 地理空間情報などを機能追加 SAPジャパン

SAPジャパンは、SAP HANAの最新サービスパック「SAP HANA SP6」の提供を開始した。

» 2013年06月27日 17時43分 公開
[ITmedia]

 SAPジャパンは6月27日、インメモリデータベース基盤「SAP HANA」の最新版「SAP HANA SP6」を発表した。

 新製品は、スマートデータアクセス機能を追加。Hadoop、リレーショナルデータベース管理サーバソフトウェア「SAP Sybase Adaptive Server Enterprise」、データウェアハウス(DWH)向けデータベース「SAP Sybase IQ」、そのほかサードパーティのDWHなど、異種のデータが混在するリレーショナルおよび非リレーショナルデータベースシステムに対する動的なクエリを実現する。同機能は企業が自社のネットワーク全体にわたって高速、安全にクエリを実施し、同時に不要なデータ転送やデータの冗長性を最小限に抑えることのできる、リアルタイムのビッグデータアプリケーション構築を支援するという。

 加えて、インメモリ地理空間情報の新機能では、地理空間データとビジネスデータを組み合わせ、ビジネスアプリケーションにリアルタイム性を強化している。これにより企業やISVは、空間、予測、およびテキスト分析からの結果をSQL内で組み合わせ、直観的な位置ベースのソリューション開発を簡素化できるという。HANAのユーザー企業には、地理コンテンツが追加費用なしで提供されるため、ネイティブのインメモリ処理、マッピングコンテンツなどを使い、地理空間情報ベースのソリューションをシームレスに開発、導入することが可能だ。

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