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» 2013年06月28日 10時00分 UPDATE

VDIにIBM Flex Systemが最適な理由(ワケ)――推奨アーキテクチャーにより迅速な展開を実現

クライアントPCの更改やWindows XP、Windows Server 2003のサポート終了などに合わせ、仮想デスクトップ基盤(VDI、Virtual Desktop Infrastructure)を導入する企業が急増している。選択肢が多い中、特にパフォーマンスに優れ、かつ迅速なシステム展開を実現する日本IBMのFlex SystemによるVDIソリューションが注目を集めている。

[PR/ITmedia]
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VDIに注目が集まる理由

 MicrosoftのWindows XPの延長サポートが2014年4月に終了するのを目前に控えた今、多くの企業がクライアント環境のリプレースに奔走していることだろう。そうした中、仮想デスクトップ基盤(VDI)によるシンクライアント環境への移行を検討する企業が増えている。

 現在、VDIが注目されているのは、「ファットクライアント」と揶揄(やゆ)されることもある従来型のクライアントPCには課題が多く存在するためだ。アプリケーションの実行も、データの保存先もローカルという従来型のPC環境は、サイバー攻撃など企業ネットワーク外部からの脅威の対象になりやすく、情報漏えいのリスクにさらされている。クライアントPCをそのままモバイルデバイスとして持ち運んでいる場合は、紛失・盗難の危険性がさらに高まる。また、オフィス内に据え置くタイプのクライアントPCを利用していては、災害発生時に事業を継続することは難しい。

 さらに、OSやアプリケーションにセキュリティパッチを適用したり、ウイルス対策ソフトのパターンを更新したりするといったセキュリティ対策もユーザー任せになりがちだ。クライアント環境を一元的に統制管理できないことは以前からの問題である。こうした従来型PCの課題を解決するものと期待されているのが、VDIなのだ。

 実は、今から6〜7年前にもVDIがトレンドになったことがあった。当時はVDIではなく、もっぱら「シンクライアント」という言葉が使われ、セキュリティ対策や一元管理などの効果が期待された点は現在と同じだ。しかし、当時はサーバ仮想化技術やネットワーク画面転送技術が一部発展の途上にあり、システムの構築や運用管理も現在と比較すると複雑で、コスト面でもユーザーが期待する削減効果が得られにくいなど、その適用範囲が限定的となるケースがあった。

 今ではサーバの仮想化が確立され、ネットワークや画面転送も高速化し、実用性の面でも申し分ないレベルになった。また、タブレットなどのスマートデバイスからオフィスと同じデスクトップにアクセスしたいという新たなニーズが生まれ、VDIの導入や検討のさらなる促進につながっている。

 こうした状況を受け、世の中にはたくさんのVDIソリューションが登場している。「どれを選択すればよいのか分からない」という企業も多いだろう。そんな多数のVDIソリューションの中で、有力な選択肢の一つとして注目を集めるのが、日本IBMのVDIソリューションだ。

折紙付構成のVDIソリューション

 日本IBMのVDIソリューションは、「IBM SmarterCloud Desktop」という名称で提供されている。このソリューションの最大の特徴は、企業ニーズに最適な推奨アーキテクチャーが用意されている点だ。

ibm01_flex.jpg 日本IBM システム製品事業 テクニカル・セールス PureSystemsソリューション担当 部長 システム&テクノロジー・エバンジェリスト 緒方正暢氏

「IBM SmarterCloud DesktopではVMware Horizon View、Citrix XenDesktop、Virtual Bridges社 VERDE、Microsoft VDIなど、各社の主要VDIソリューションをサポートしています。さらに、ソリューションを迅速に構築・ご提供するために、テスト済み構成を推奨アーキテクチャーとして準備することや、ビジネスパートナー様と協業した折紙付構成として公開しています。この中では、各VDIソリューションの構成に合わせて、IBM Flex System、IBM N SeriesストレージおよびIBM System Networking ラック・スイッチを柔軟に組み合わせて構成が組まれています。(日本IBM システム製品事業 テクニカル・セールス PureSystemsソリューション担当 部長 システム&テクノロジー・エバンジェリストの緒方正暢氏)

 この推奨アーキテクチャーは、詳細なドキュメントにまとめられている。例えば、600ユーザーのVDIをVMware Horizon Viewで構築する場合、障害時にフェールオーバーが可能な冗長構成を前提とし、通常運用時は75%のCPU使用率として想定すると、8コアのXeonプロセッサ 2基と256Gバイトのメモリを搭載したFlex System x240サーバが5台という構成になるという。必要なサーバ数だけでなく、VDI構築に必要なコンポーネントモデルやシステム構成が明確に示されている。

ibm04.jpg 推奨アーキテクチャーの構成例(クリックで拡大)

 特にIBMならではの特徴といえるのが、PureFlex System/Flex Systemの多彩な構成だ。従来のIBM BladeCenterに変わる次世代のブレード型システムとして登場したFlex Systemは、インテルx86やIBM POWER7プロセッサ、WindowsやLinux、AIXなどのOS、Linux KVM、VMware ESX Server、Microsoft Hyper-V、PowerVMなどのハイパーバイザなどを幅広くサポートし、それらは1つのシャーシ内で混在稼働することが可能だ。さらに、イーサネットやファイバチャネル、InfiniBandなどのネットワークスイッチや共有ストレージをシャーシ内に内蔵することができ、あらかじめそれらがIBMの工場で実装された状態で出荷される。

「IBM Flex SystemがVDIに最適な理由は、最大1.5テラバイトの大容量メモリ、高速I/Oを実現するNAND Flashの採用、40ギガビットイーサや16ギガビットファイバチャネルなどの高速ネットワーク、さらに複数シャーシのサーバー、ストレージ、ネットワーク機器も含めて統合管理できるFlex System Managerを、同一のシャーシに統合できる点です。これによって、VDIの集約率とパフォーマンスの向上、運用管理の改善が見込めます。今後10年の標準となるべく新たに設計されたハードウェアであり、今後も最新のテクノロジーを迅速に取り入れ、柔軟なリソースプールを実現するための環境が提供されます」(緒方氏)

豊富な実績が物語る導入効果

 Flex SystemによるVDI環境は、既に多くの企業・組織で稼働している。その事例を幾つか紹介しよう。まず大鵬薬品工業の事例である。

ibm02_flex.jpg 日本IBM システム製品事業 システムx事業部 テクニカル・セールス アドバイザリーITスペシャリスト 三田泰正氏

 同社では業務効率化と情報漏えいリスク低減を目的に、MR(Medical Representative=医薬情報を提供する営業担当者)向けにタブレットを配布、そのデバイスから利用可能なVDI環境を構築するプロジェクトを進めていた。当初は、他社のVDIソリューションの導入がほぼ決定していたが、直前になってIBM Flex Systemの採用に方針転換したという。

「大鵬薬品工業様はI/Oパフォーマンスの高いVDI環境の構築を望まれていました。製品選定の直前になってFlex Systemを検証されたところ、抜群のパフォーマンスが確認できたことで採用を決定いただきました。VMwareによる仮想化環境上に約1000台の仮想デスクトップ環境を構築するのに、他社の提案ではサーバ14台が必要でしたが、IBM Flex Systemでは半分の7台で済みました。サーバの台数が減ればライセンスコストを削減できる効果も得られました。」(システム製品事業 システムx事業部 テクニカル・セールス アドバイザリーITスペシャリストの三田泰正氏)

 もう一つの事例が中央大学である。中央大学は後楽園キャンパスに、研究や教育の質の向上を目的とした「中央大学後楽園ITセンター学習システム」を構築、2013年4月に運用を開始し、ここではVDI環境をクラウドサービスとして提供している。

ibm03.jpg 日本IBM システム製品事業 Linux/OSS & Cloud SupportCenter ITエンジニア 伊東大地氏

「中央大学様のVDI学習環境の特徴は、Windowsだけではなく、Linuxのデスクトップ環境も同時に提供できるマルチプラットフォームのVDI環境となっている点です。また実習室だけなく学内外から仮想デスクトップにアクセスできる特徴を持っています。情報環境という特性上授業などに使用するサーバ群もあり、これらもFlex System上に統合されています。集約率の向上と授業でのデスクトップの立ち上げや切り替え時間の短縮のためのパフォーマンスの両立と、省スペースと管理性の向上、高速I/Oによる今後の拡張性の維持という観点でご評価頂いています。」(日本IBM システム製品事業 Linux/OSS & Cloud SupportCenter ITエンジニアの伊東大地氏)

 中央大学のVDIはクラウドサービス環境であるため、最新のアプリケーションをすぐに追加したいといった要望にもシステム管理者がサーバで対応するだけで柔軟に導入でき、教育環境の試行・導入も効率的かつ容易に行え、教育の質の向上に大きく寄与しているとのことだ。なお、中央大学後楽園ITセンター学習システムはハードウェア基盤としてIBM Flex System、VDI製品にはVirtual Bridges社 VERDEを採用している。

 このほかにも、国内で多数のデスクトップ事例が出ているという。


 こうした事例の数々をみても、VDIによるクライアント環境のマイグレーションは、将来を見越したIT戦略の一環としても位置付けられる場合が多い。これからVDIの導入を検討するのであれば、日本IBMのVDIソリューションのような、最新のテクノロジーを生かし拡張性や柔軟性に優れるソリューションをぜひお勧めしたい。

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提供:日本アイ・ビー・エム株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2013年7月27日

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