クラウド上の暗号化データ検索とアクセス制御を両立、三菱電機が新技術

三菱電機は、暗号化した状態のデータをアクセス権限のあるユーザーだけが検索できるというソフトウェア技術を開発した。クラウド基盤に実装可能だという。

» 2013年07月03日 16時44分 公開
[ITmedia]

 三菱電機は7月3日、暗号化した情報の検索とアクセス制御を実現する「秘匿検索基盤ソフトウェア」を開発したと発表した。2014年度までに製品への適用を目指すという。

 同社によると、開発したソフトウェアは、データを暗号化したままの状態でキーワード検索ができる「検索可能暗号」をクラウド基盤に実装できる。データを暗号化する際にデータベース検索が可能なユーザーを指定できるほか、暗号化データの検索インデックスと並列処理によって、10万件規模のデータを1〜3秒程度で検索する処理性能を実現している。

 専用アプリが不要で、ユーザーはWebブラウザのActiveXプラグインから利用し、検索可能暗号の暗号化や鍵管理もここで行う。商用DBMSと組み合わせても利用でき、SQLでプログラム開発も行える。

秘匿検索基盤ソフトウェアのイメージ

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