三井住友海上あいおい生命、契約者情報管理システムをクラウド化導入事例

業務処理の大幅な増加を見込み、三井住友海上あいおい生命保険とMS&ADシステムズは、オラクルの「SPARC T5」サーバによるクラウド基盤を構築した。

» 2013年07月04日 18時56分 公開
[ITmedia]

 三井住友海上あいおい生命保険とMS&ADシステムズが、生命保険の契約者情報管理システムをクラウド化した。その基盤構築に日本オラクルの「SPARC T5」サーバを採用している。日本オラクルが7月4日に発表した。

 三井住友海上あいおい生命保険は、2013年3月末時点の契約が244万件に上る。MS&ADシステムズは、三井住友海上あいおい生命保険の保険システム全般の構築・運用を担っている。三井住友海上あいおい生命保険は、2020年までに契約件数が大幅に増加すると想定し、それに伴って契約者に関する業務処理件数が3倍以上に増加すると予測。契約者や販売代理店のニーズに応える安定的かつ高品質なシステムインフラを整備、強化することを検討した。その一環として、コールセンターや代理店などと連携した契約者情報管理システムの基盤を統合、集約し、クラウド化による柔軟な拡張性の実現、事業継続性や耐障害性の強化を図った。

 クラウド環境の構築では「Oracle Database 11g R2 Enterprise Edition」のサーバ基盤に「Oracle Solaris 11」を搭載した「SPARC T5」サーバを採用。既存の他社製のUNIXサーバからの容易に移行でき、安定的で高品質な運用を実現する高い性能や、統合でのきめ細やかなサポート、事業の成長に合わせて段階的な投資が可能な点などを評価し、採用に至ったという。

 また、三井住友海上あいおい生命保険およびMS&ADシステムズは、ガバナンスやリスク管理を強化する目的で、「Oracle Maximum Availability Architecture」をはじめとするシステムも採用した。その結果、社内および代理店向けに、安定かつ先進的事務システムを構築できたという。これによって柔軟に機能を拡充している効率的な事務フローも確立される見通しだ。

 さらに、契約者情報管理システムにおける契約件数・契約者情報の一層の拡充に対応するために、「Oracle WebLogic Suite」を採用している。アプリケーションサーバ最新版の「Oracle WebLogic Server 12c」と、インメモリデータグリッド製品「Oracle Coherence」をアプリケーション実行基盤として導入し、レスポンスタイムの短縮化と耐障害性の強化を実現させた。

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