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» 2013年07月09日 16時59分 UPDATE

導入事例:旭硝子グループ、パッケージ製品の活用で連結会計業務の省力化と効率化を実現

旭硝子グループが「SAP Financial Consolidation」をはじめとするSAP製品を導入し、IFRSをベースに日本の会計基準を加えたシステムを構築している。

[ITmedia]

 旭硝子グループ(AGCグループ)は、「SAP Financial Consolidation」などのSAPのソリューション製品を導入し、連結会計処理業務の省力化および早期化と業務プロセスの標準化による効率化を行った。SAPジャパンとシステム構築を担当したアクセンチュアが7月9日、発表した。

 AGCグループでは従来、グループ会社毎に会計の基盤を構築しており、勘定科目をはじめ各種コードやその体系が統一されていなかった。また、制度連結と管理連結の計算環境が異なり、本社で連結会計処理を行う際に、各々の用途のためにExcelで作成した財務情報をグループ各社から収集していた。

 このため同グループは、制管の一致や連結会計情報の早期把握による経営スピードの向上を目的に、連結会計ソリューション「SAP Financial Consolidation」を導入。2012年1月に本稼働を開始させた。IFRSに準拠した連結ルールなどを組み込んだ「IFRSスターターキット」をベースに、日本の会計基準(J-GAAP)の設定を加えた開発を行って、複数会計基準に対応させた。

 また、AGCグループでは業務プロセスの統制強化、連結報告業務の省力化、国別要件への対応を含めて、グループ会社向けの会計/購買システムをSAP ERPと「SAP NetWeaver Business Process Management」で構築した。主に日本やアジアのグループ各社へ導入を進めているという。

 SAP Financial Consolidationの導入後、連結会計処理の効率化は、確実に進んでいるという。まず月次の連結処理では経営トップ向けの管理業績速報の作成期間が、従来の8営業日から5営業日に短縮。グループ連結損益情報をいち早く把握したうえで、次のアクションが打ち出せるようになった。さらに、グループ各社の財務情報の入力がWeb画面でできるようになり、Excelで集計するよりも大幅に効率化された。グループ会社と同じ画面を共有しながら報告内容を確認でき、意思疎通も図りやすくなったという。SAP ERPとの自動連携化により、報告業務工数の削減も達成したとしている。

 これらに加えて、連結計算に要するシステム処理時間が、従前のシステムに比べて約10分の1となる20分程度に短縮された。グループの業績管理をビジネスユニットで行う同社にとって、各ビジネスユニットの業績を早期に把握することは、迅速な意思決定を行う上で欠かせないとしている。

 SAPソリューションでは標準プロセスが実装された「標準モデル」を活用でき、その活用でさらなるガバナンスの強化も期待する。今後も各拠点への展開を進め、グループ各社のシステムがSAP ERPで統合されることで連結会計処理のさらなる効率化が進むとともに、蓄積されたデータの活用範囲を拡大していく見込みだという。

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