シマンテック、情報漏えい対策製品の新版 内部不正者の可視化を支援

「Symantec Data Loss Prevention」の最新版ではモバイルからの情報漏えいやリスクの高い内部関係者の行動パターンを可視化する新機能を搭載する。

» 2013年07月12日 13時57分 公開
[ITmedia]

 シマンテックは、企業向け情報漏えい対策製品の最新版「Symantec Data Loss Prevention 12」の提供を開始した。モバイルや内部関係者による情報漏えいを抑止するための新機能が追加されている。

 まず、モバイルからの情報漏えい対策では「Symantec Data Loss Prevention Mobile Email Monitor」機能を提供する。同機能では企業や個人が所有するiPad、iPhoneのネイティブのメールアプリに社内からダウンロードされる電子メールを監視して、デバイスに保存されている機密情報のインベントリを作成、情報漏えいのリスクを可視化する。個人所有デバイスに別途エージェントやアプリをインストールする必要が無く、BYOD(個人所有端末の業務利用)環境もサポートしている。

 また、内部不正者が関与する情報漏えい対策では「Encryption Insight」や「ユーザーリスクの概略」レポート機能などを搭載する。Encryption Insight機能は、暗号化されたコンテンツの復号、抽出、解析が可能で、ファイルサーバなどの共有リソースに保存されている暗号化ファイルを可視化する。内部関係者の過失および悪意を持った人物による情報流出の検知を支援する。

 「ユーザーリスクの概略」レポート機能ではエンドポイントとネットワークのイベントをユーザー別に組み合わせて、例えば、退職間際の社員が大量の機密情報をダウンロードしているといった、リスクの高い人物の異常な行動パターンを特定する、通常とは異なるユーザー行動を監視しながら、セキュリティ担当部門と人事部などの他部門とその情報を共有して、対応が必要かどうかを判断できるという。

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