関西アーバン銀行、タブレット端末を使用した営業支援システムを構築導入事例

関西アーバン銀行はタブレット端末で預り業務や顧客情報照会、金融商品の提案などを行える営業支援システムを構築した。

» 2013年07月17日 16時14分 公開
[ITmedia]

 関西アーバン銀行は、渉外員が外出先でタブレット端末を利用し、預り業務や顧客情報照会、金融商品の提案などを行える営業支援システムを構築した。タブレット端末を納入したNECが7月17日、発表した。

 関西アーバン銀行は約160の全店舗(2013年3月末時点)での利用を7月中旬にスタート。9月からは順次、渉外員による利用を始める計画。NECによれば、タブレット端末を預り業務と提案活動の両方で活用するのは、国内の銀行でも先進的な事例だという。

 関西アーバン銀行ではこれまで、外出先から携帯電話を利用して預り業務や顧客情報照会などの営業活動を行っていた。昨今のスマートフォンやタブレット端末の普及に伴い、渉外員から画面サイズや操作性など、利用端末のさらなる利便性向上へのニーズが高まっていたという。

 そこで、より大きな画面やタッチパネルによる直感的な操作性、端末の処理スピードの向上を実現するため、10.1型のNEC製Android搭載タブレット端末「LifeTouch L」ビジネス向けモデルを1000台導入した。また、本端末では商品カタログや顧客情報等を表示し、顧客訪問先での提案にも活用する。これらにより、きめ細かい提案活動によるサービス向上を実現するとしている。

 NECは、タブレット端末の利用状況の把握や、盗難・紛失時の情報漏えい防止対策、ソフトウェアの更新など端末の一元管理を実現するクラウド型MDMサービス「スマートデバイス管理サービス」も提供した。同サービスにより、関西アーバン銀行の情報セキュリティ管理の負荷を軽減するとともに、端末内に顧客情報を保存しない運用により、渉外員の外出先での安心・安全な業務システムの利用を実現するという。

 関西アーバン銀行は今後、投資信託の販売での活用など、タブレット端末を利用した業務の拡大を検討しているという。NECは今回の実績をもとに、今後も金融機関の顧客サービスの向上やセキュリティの強化、業務効率化に貢献していくとしている。

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