ビッグデータ導入のプロも評価する「Hitachi Advanced Data Binder プラットフォーム」とは?扱いやすさとサポートが魅力

16年以上にわたりビジネスインテリジェンス(BI)分野のソリューションを提供してきた実績を持つ日立ソリューションズ。同社では、BIソリューションを体系化した「BIコンシェルジェサービス」の主力製品として、日立の高速データアクセス基盤「Hitachi Advanced Data Binder プラットフォーム」を位置づけている。

» 2013年08月02日 10時00分 公開
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BIビジネスの豊富な経験に基づくサービス

 いま「ビッグデータ」というトレンドが、巷間をにぎわしている。だが日立ソリューションズでは、ビッグデータという言葉が登場するはるか以前、1997年よりBIソリューションを提供してきたという。その実績とノウハウの蓄積を基に、同社が2009年から提供しているのが、BIソリューションを体系化した「BIコンシェルジェサービス」だ。

日立ソリューションズ ビジネス・アナリティクス部 技師 菅原貴房氏

 日立ソリューションズによると、これまでBIを導入してきた企業のなかには「製品ありき」でBIツールおよびデータウェアハウス(DWH)プラットフォームを選んでしまい、「やりたいこと」を実現できずにプロジェクトを失敗させてしまったという例が少なくないという。そういう失敗を繰り返さないようにするために、コンサルティングから製品導入、サポートサービスまでを一貫して提供しようというのが、BIコンシェルジェサービスを開始した理由とのことだ。

 「BIツールには、さまざまな製品がありますが、製品によって特長が異なります。そこで、新規にBIに取り組む企業に対し、何が目的なのかを明確にした上で、目的に対して最適なBIツールおよびDWHプラットフォームを提案していくのが、BIコンシェルジェサービスです」(日立ソリューションズ ビジネス・アナリティクス部 技師 菅原貴房氏)

 例えば、今ある帳票をBIに置き換えてコストを抑えたいという企業には帳票作成が得意なツールを提案するし、分析結果を可視化して経営判断に役立てたいという企業にはダッシュボードの機能に優れたツールを勧める、といった具合だ。

 提供開始から5年目を迎えるBIコンシェルジェサービスだが、このところ案件が急増中だという。言うまでもなく、「ビッグデータ」というキーワードが登場したことにより、データ分析の基盤としてBIが再度注目を集めているからだ。また、過去に構築したBIシステムの更改時期を迎え、ビッグデータに対応する仕組みに作り変えようとする企業も多いという。

 正直なところ、ビッグデータという流行に乗り、まだ目的を具体化していないのにとりあえずBIを導入したがる企業もあるという。だが菅原氏は「ここに来て増えているのが、グローバル企業からの引き合いです」と話す。企業のマネジメント層にとって、たとえ海外の拠点であろうとも、国内と同様に最新のビジネス状況を把握することは当然だからだ。

 また既にBIシステムを構築済みで、データウェアハウス(DWH)を運用している企業からも相談が寄せられることが多いという。「性能に対する不満や、“見たい項目がない”といった使いにくさを訴えるユーザーが多いですね」(菅原氏)

 このような事情でBIシステムの案件があった場合には、日立ソリューションズではまずBIコンシェルジェサービスの適用を勧めるのだという。

システム導入前に適切なBIシステムを選定でき、スムーズなシステム構築を行う。結果として、課題の取りこぼしも防げるという(※画像をクリックするとBIコンシェルジェの紹介ページが開きます)

ニーズに合わせて適材適所の製品を提案

 BIコンシェルジェサービスでは、大きく分けて5つのフェーズで、企業の情報活用を支援している。以下にそのフェーズを紹介する。

  1. BIツール/DWHプラットフォーム選定:顧客の要望をヒアリングし、日立ソリューションズで扱うBI/DWH製品の中から適切な組み合わせを提案
  2. BIシステム評価:選定したBI/DWH製品によるプロトタイプを作成し、実際の見た目・性能・使い勝手を確認
  3. 既存BIシステム診断:既に導入しているBI/DWHシステムの利用・活用状況を診断ツールで評価
  4. KPI策定:業績プロセスを整理して、顧客にとってのKPI(Key Persormance Indicator)は何かを整理し、BIツール/DWHプラットフォームでのモニタリング方法を提案
  5. 既存BIシステム改善:「既存BIシステム診断」「KPI策定」の結果を元に、導入済みのBIツール/DWHプラットフォームでさらなる活用を行うための改善策を提案

 実際のプロジェクトにBIコンシェルジェサービスを適用する際には、最初にBIで何をすることが目的なのかアンケートをとって、その結果に基づいたコンサルティングから入ることが一般的だという。そこから要件定義、ツール選定、評価環境の構築を経て、システム開発・構築のフェーズへと移っていく。

 ツール選定は、基幹システムからデータを収集するETLツール、DWHを構築してデータを集積するデータベース、処理を行う分析ツール、結果を表示するダッシュボードなど、その企業に最適な製品を適材適所に提示している。

日立ソリューションズ ビジネス・アナリティクス部 部長 山本重樹氏

 また、これまでに蓄積してきたノウハウを基に開発した業務テンプレートの存在も、BIコンシェルジェサービスの特徴だ。

 「BIを手掛けるには、ツールのプロフェッショナルと業務のプロフェッショナルの両輪がいないと、企業にとって使えるシステムにはなりません。日立ソリューションズではそれを業務テンプレートとして提供しており、これがBIコンシェルジェサービスの強みでもあります。もちろん、同じ業種でも企業によってやり方が違うため、特定の製品に依存しない中立的な立場から要件・予算に適したソリューションを提案しています」(日立ソリューションズ ビジネス・アナリティクス部 部長 山本重樹氏)

ビッグデータに最適なDWHプラットフォームとしてHitachi Advanced Data Binder プラットフォームに注目

 現在、BIコンシェルジェサービスを適用する企業は、何らかの形で「ビッグデータ」という言葉を意識しているという。

 「経営情報を即座に把握し、すぐに先手を打たなければ失敗してしまうと考える企業が増えています。例えば、今まではバッチ処理で2〜3日から1週間をかけて出していたが、これからはリアルタイムに情報を入手したい、といったニーズがかなり増えています」(山本氏)

 そうしたビッグデータ向けのDWHプラットフォームとして、日立ソリューションズが注目しているのが、日立の高速データアクセス基盤「Hitachi Advanced Data Binder プラットフォーム(※1)」だ。

※1 Hitachi Advanced Data Binder プラットフォーム:内閣府の最先端研究開発支援プログラム「超巨大データベース時代に向けた最高速データベースエンジンの開発と当該エンジンを核とする戦略的社会サービスの実証・評価」(中心研究者:喜連川 東大教授/国立情報学研究所所長)の成果を利用

 「既にHitachi Advanced Data Binder プラットフォームを用いてシステム構築を行っている事例もあります。大元となるDWHの部分にHitachi Advanced Data Binder プラットフォームを用意し、そこにデータを集約するためのETLツール、データを分析するためのBIツールのアレンジを当社が担当して提供しているものです」(山本氏)

 その事例では、Hitachi Advanced Data Binder プラットフォームの最大の特長である「自社従来比約100倍(※2)」という処理性能の高さもさることながら、日立製であることが評価されての導入だったという。

※2 日立従来製品との比較。解析系データベースに関する標準的なベンチマークを元に作成した、各種のデータ解析要求の実行性能を計測。データ解析要求の種類によって高速化率には差が見られるが、データベースにおいて特定の条件を満たす一定量のデータを絞り込んで解析を行うデータ解析要求を対象とした結果

 「そのユーザーは、国内ベンダーである日立の“安心感”を決め手にしたようです。正直なところ海外ベンダー製品の中には、プリセールスは十分でもアフターサービスに課題がある場合もあります。ユーザーにとって、それは大きなリスクや不安につながります。われわれソリューションベンダーの立場からも、アフターサービスがしっかりしていないことには、ユーザーには勧められません」(山本氏)

 また、フラッシュメモリを大量に載せて高速化を実現するような製品のニーズも高いが、コストパフォーマンスを考えると、Hitachi Advanced Data Binder プラットフォームが採用される可能性は非常に高いと考えている。

 「いくらBIツールの表現力が優れていても、その基盤(プラットフォーム)となるデータベースの性能が劣っていては、お客様に満足いただく価値を提供することができません。Hitachi Advanced Data Binder プラットフォームとの組み合わせなら、今よりも広範囲で、より詳細なデータをタイムリーに分析し、経営判断に生かすことができるので、おすすめです」(菅原氏)

 「加えて、BIツール/DWHプラットフォームによっては、SQLではなく独自の方法でデータを取得するなど、技術的にも配慮すべきポイントがあります。しかし通常のリレーショナルデータベースであるHitachi Advanced Data Binder プラットフォームにはそういった“クセ”はありません。通常のSQLでデータを取り出せるという観点からも、いろいろなBIツールと組み合わせることができ、適用できる場面は多いと思います」(菅原氏)

 日立ソリューションズの立場からすると、Hitachi Advanced Data Binder プラットフォームは数多く取り扱うDWHプラットフォームの一つという位置づけであることは間違いない。しかし、性能とコスト、さらに安心感を考慮したとき、導入企業に自信を持って推奨できるものが、Hitachi Advanced Data Binder プラットフォームではないかと同社は見る。日立ソリューションズでは、BIコンシェルジェサービスを展開していく上で、Hitachi Advanced Data Binder プラットフォームを有力なプロダクトとして提案する構えだ。

ビジネスシステムの総合的な見地で最適なBIツールを提案 〜BELINDA〜

日立ソリューションズ 産業・流通システム事業本部 企画本部 プリセールス部 グループマネージャ 田富範之氏

 日立ソリューションズでは、独自製品やグループ会社製品に加え国内外の有名なITベンダーが提供する製品を80種類以上ラインアップし、ERPやSCMなどのお客様の業務に即した7つのカテゴリに分類するとともに、ビジネスソリューションスイート「BELINDA」としてブランド化しており、前述のBIコンシェルジェや各種のBIツール等もBELINDAのBI分野に含まれている。

 BELINDAでは、BIコンシェルジェでも説明したように、製品ありきでのシステム導入提案ではなく、あくまでもお客様の業務課題解決視点からそれを解決するITによる最良の方策をご提案することをコンセプトとしているという。

 「特にBIツールの導入やビッグデータの活用においては、各種の業務システムとの連携が必須となることからも、『BELINDA』での日立ソリューションズグループの長年にわたるITシステム構築に裏付けされた情報を顧客に提供する意義は大きいと考えています。」(日立ソリューションズ 産業・流通システム事業本部 企画本部 プリセールス部 グループマネージャ 田富範之氏)

BELINDAの概念(※画像をクリックするとBELINDAの紹介ページが開きます)

 日立ソリューションズでは今後も、「BELINDA」でのソリューションの充実化とともに、顧客への情報発信を活性化させていく構えだ。

Open Middleware Report

日立ミドルウェアの情報誌「Open Middleware Report Vol.64」では、リレーショナルデータベース(その2)と題して、高速データアクセス基盤「Hitachi Advanced Data Binder プラットフォーム」のはたらきをわかりやすく紹介しています。こちらもぜひご覧ください。

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提供:株式会社日立製作所
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia エンタープライズ編集部/掲載内容有効期限:2013年9月1日

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