Google MapsにWazeのリアルタイム交通情報追加(日本は対象外)

Googleが、6月に買収したクラウドソーシング地図アプリWazeの交通情報を一部の国のモバイル版Google Mapsで表示し始めた。

» 2013年08月21日 06時50分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleは8月20日(現地時間)、6月に買収したイスラエルWazeのリアルタイム交通情報を、モバイル版Google Mapsで表示するようにしたと発表した。

 waze 1 Google Mapsに表示されたWazeの事故情報

 Wazeの情報が表示される地域は、米、英、仏、独、スイス、メキシコ、ブラジル、アルゼンチン、コロンビア、チリ、エクアドル、パナマ、ペルーで、日本は含まれない。

 Wazeは、iOSおよびAndroid向けに提供されている無料のカーナビアプリ。日本でも利用できる。約5000万人の会員がリアルタイムの交通関連情報(事故、工事、取り締まり、通行止めなど)を提供するクラウドソーシングベースのサービスだ。Wazeはコミュニティー的な性格が強く、情報の投稿にはユーザーのプロフィールが表示され、投稿するとポイントが追加されてコミュニティー内でのランクがアップするなどの機能がある。

 Google Mapsに表示される事故情報には投稿者のプロフィールは表示されない。

 一方、WazeにはGoogleの機能が追加された。モバイルアプリにGoogle検索が統合された他、地図編集ツール「Wazeマップエディタ」で、Google Mapsのストリートビューおよび衛星写真を使えるようになった。

 waze 2 Waze Map Editor

 GoogleはWaze買収を発表した際、Wazeの独立を保証しており、今回の発表でも「今後もGoogle MapsとWazeを改善していく」としている。

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