「Google Chrome 29」の安定版リリース 危険度「高」の5つの脆弱性に対処

GoogleのWebブラウザがバージョン29にアップデートされ、検索候補がよりパーソナライズされた他、Android版(数日中にアップデートされる予定)はWebRTCをサポートする。

» 2013年08月21日 10時13分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Googleは8月20日(現地時間)、Webブラウザ安定版の最新バージョンとなる「Chrome 29」(バージョン29.0.1547.57)をWindows、Mac、Linux向けに公開した。インストール後、ブラウザの再起動が必要。Android版Chromeも向こう数日中にアップデートされる見込みだ。

 デスクトップ版では、Googleアカウントでログインしている場合、オムニボックス(URLや検索語を入力する枠のこと)で表示される検索候補に、ユーザーが最近訪問したWebサイトの情報が反映されるようになった。

 chrome 1 この記事を書くために直近に検索した「chrome for android」「chrome 29」が候補のトップに並んだ

 また、テーマ、ブックマーク、Chromeアプリはそのまま、インストールした拡張機能とキャッシュの状態をリセットするための「ブラウザの設定をリセットする」ボタンが[設定]→[詳細設定]に追加された。

 chrome 2

 Android版は、WebRTCに対応する(デスクトップ版は既にサポート済み)。これにより、プラグインなしでChrome内でのビデオチャットが可能になる。

 セキュリティ関連では、計25件の脆弱性に対処した。Googleの4段階評価で上から2番目に高い「High」が5件だった(今回のリリースノートでは6件のみ紹介している)。今回のアップデートでGoogleは少なくとも6174ドルの賞金を外部報告者に提供した。

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