Dellの株式非公開化、臨時株主総会で承認

Dellは10月末までに非公開化を完了し、マイケル・デルCEOの下でITソリューション企業としての再生に取り組む。

» 2013年09月13日 12時38分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Dellは9月12日(現地時間)、創業者のマイケル・デル会長兼CEOによる同社の買収・非公開化が、同日開催の臨時株主総会で承認されたと発表した。手続きは同社の第3四半期末(10月末)までに完了する見込み。

 同社は2月、デル氏と米投資ファンドのSilver Lakeが率いる企業グループが同社を買収し、非公開化することで合意に達したと発表した。当時、買収総額は244億ドルとしていたが、その後、“物言う株主”カール・アイカーン氏などの反対にあい、買収総額を249億ドルに引き上げていた。

 株式の非公開化により、迅速な意思決定や長期的な開発戦略を可能にするねらい。デル氏は発表文で、「DellをスケーラブルなエンドツーエンドのITソリューションのプロバイダーとして再構築する取り組みを継続する」と語った。同社は近年、企業買収でクラウドコンピューティング事業を強化するなど、PCメーカーからの転身を図っている。

 1984年創業の同社は、かつてはPC市場で米Hewlett-Packard(HP)と首位を争っていたが、米調査会社IDCの直近の発表では、中国Lenovo、HPに次ぐ3位。出荷台数は期ごとに減少している。

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