DBやJavaも あらゆる企業にクラウドのすべてをOracle OpenWorld San Francisco 2013 Report(2/2 ページ)

» 2013年09月25日 13時55分 公開
[伏見学,ITmedia]
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 また、DBとJavaについては、それぞれ「Database as a Service」、「Java as a Service」という形態で提供する。前者は、クラウド経由でOracle DBインスタンスを入手できる。バージョンは11gあるいは12cに対応。パッチングやアップグレード、バックアップ、リカバリなどの管理はすべてOracle側で行うため、ユーザーは運用の手間やそれに掛かるコストなどを削減できるという。後者は、クラウドでJavaのワークロードをサポートする。同様に管理はすべてOracleが行う。

 そのほか、SaaSの領域では、人材管理関連の「Talent Management Cloud」や「Human Capital Management」、カスタマーサービスおよびマーケティング関連の「Customer eXperience Cloud」、財務や運営に関する業務機能を提供する「ERP Cloud」がアップデートされた。

「Oracleが提供する製品やサービスは、基本的にクラウドもオンプレミスも同じなので、ワークロードがリスクなく双方を行き来できる。加えて、アプリケーションからプラットフォーム、インフラストラクチャまですべてを網羅しているため、小規模のオフィスから大企業まで幅広く活用できる。OracleのクラウドがIT部門を変革できるのだ」(クリアン氏)

Microsoftが駆けつける!

パートナーとしてキーノートに登壇する、米Microsoft バイスプレジデント クラウド&エンタープライズ エンジニアリング担当のブラッド・アンダーソン氏 パートナーとしてキーノートに登壇する、米Microsoft バイスプレジデント クラウド&エンタープライズ エンジニアリング担当のブラッド・アンダーソン氏

 なお、同キーノートの前半では、Oracle OpenWorld史上で初めてとなる米Microsoftのエグゼクティブによるパートナー講演が行われた。

 両社は今年6月にクラウド事業での協業を発表。サーバ製品「Windows Server」上でDBやアプリケーションなどのOracle製品を利用するユーザーに対して、OracleがMicrosoftの仮想化プラットフォーム「Windows Server Hyper-V」およびクラウドサービス「Windows Azure」でも同製品の利用を認証、サポートするほか、Windows AzureでOracle Linuxを起動できるようにする。

 登壇したMicrosoft バイスプレジデントでクラウド&エンタープライズ エンジニアリング担当のブラッド・アンダーソン氏は、「長きにわたって競合であり、パートナーであったMicrosoftとOracleが一緒にイノベーションできること、お互いにサポートし合うことは画期的だ」と意気込んだ。

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