組織を超えたプロジェクト管理データの共有へ、推進団体が仕様書公開

「次世代プロジェクト管理データ交換アーキテクチャ協議会」がプロジェクト管理データを組織間で交換するための「PROMCODEインターフェース仕様書」を公開した。

» 2013年10月22日 12時20分 公開
[ITmedia]

 次世代プロジェクト管理データ交換アーキテクチャ協議会は10月22日、大規模システムの開発プロジェクトにおける管理データを組織間で交換できるようにするための「PROMCODEインターフェース仕様書」をWebサイトで公開した。この仕様書に基づいてプロジェクトへの適用を支援する「PROMCODE適用マニュアル」「PROMCODEアダプターソフトウエア」、それらを適用した「PROMCODE実証実験報告書」も併せて公開した。

 協議会は2012年5月に南山大学と日本IBM、富士通、NEC、NTTデータ、日立製作所、野村総合研究所が共同で設立。大規模なシステム開発やソフトウェア開発でのプロジェクトにおいて、関係者が一元的に情報を共有・管理するための技術基盤の確立に取り組んでいる。

 今回公開された仕様書は活動の第一弾成果になる。PROMCODEインターフェース仕様書では異なる組織間でプロジェクト管理データを交換するための標準インタフェースを定めた。組織間で交換されるプロジェクト管理データのモデルを標準化した「PROMCODEドメインモデル仕様書」とデータモデルを介して各組織で利用している個別の管理ツール間でデータ交換を行うリソースを定義した「PROMCODEリソース定義仕様書」から構成される。

PROMCODEインターフェース仕様書を介したプロジェクト管理データの一元管理イメージ

 適用マニュアルは、仕様書に基づいてデータ交換ソフトウエアを開発するガイド「PROMCODEサービス開発ガイド」現場への適用指針「PROMCODE適用ガイド」で構成される。アダプターソフトウエアはデータ交換のためのソフトウェア実装例になり、OSLCに準拠したEclipse Lyoのオープンソースソフトウェアとして公開される。

 協議会はこれらの成果により、ユーザーとベンダー間でプロジェクト管理データを標準インタフェース経由で一元管理できるようにすることで、プロジェクトの開発遅延やコスト超過などのリスク低減を図るとしている。

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