ITインフラの監視にも変化の波、CAが新版で対応強化へ

企業や事業者のITインフラが複雑化しつつあり、CAはツール活用で効率的な運用を実現すべきと提起する。

» 2013年11月12日 15時01分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 CA Technologiesは11月12日、統合型ITインフラ管理ツールの最新版となる「CA Nimsoft Monitor 7」を発表した。企業や事業者でのITインフラの利用形態が複雑化し、そのペースも速まっていることから、今後は3カ月ごとのバージョンアップを実施していくという。

 Nimsoft Monitorは、オンプレミスやクラウドのサーバやネットワーク、ストレージといったインフラ領域の複数の環境を一元的に監視するツール。大手企業やサービスプロバイダーでの利用が多いという。

 最新版では運用管理者向けのポータル機能を強化し、例えば、アラート画面と性能監視画面をシングルビューで確認できるようにした。上級管理者向けのエグゼクティブダッシュボード機能も新たに提供するほか、管理コンソールへWebブラウザからもアクセスして利用できるようになった。

刷新された運用管理者向けポータルの画面

 また、管理者が指定したIPアドレスのレンジ内で新たに監視対象となる機器などの登録から設定までを自動的に行う新機能を提供する(チェック間隔はスケジュール化が可能)。ネットワーク機器の監視ではこれまで監視項目や機器に応じて別の製品で提供してきた機能を集約し、Nimsoft Monitor 7から一元的に扱えるように準備され、今後の機能強化で対応ベンダーや製品の種類を拡充していくという。

 最新版は同日から提供され、年間契約による参考利用料金は月額19万5000円(サーバ50台、ネットワーク機器50台の場合)となっている。

 記者会見したCA Nimsoft ソリューション・グループ バイスプレジデントのケビン・ランバード氏は、企業ではクラウド採用が進み、既存のオンプレミス環境との併用(ハイブリッド化)が拡大していることから、インフラの運用管理がCIOの間で最大の課題になったと解説する。一方、サービスプロバイダー側ではホスティングやコロケーションなどの従来は細分化されていたサービスがマネージドサービスとして統合化されつつあり、ITインフラ管理の効率性アップが至上命題になっているという。

 同氏は、こうした環境変化にツール側での対応を迅速化すべく、今回の最新版からアジャイルで製品を開発していると説明した。

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