店員もバーコードもいらない“未来のレジ”、NECが参考出展C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2013

未来のスーパーマーケットは店員や商品バーコードがいらなくなる――? そんな技術をNECが「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2013」に参考出展。

» 2013年11月14日 09時35分 公開
[本宮学,ITmedia]

 NECは、11月14日に開幕した「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2013」(東京国際フォーラム、15日まで)で、画像認識技術を使った“未来のレジ”を参考出展している。POS端末に内蔵されたカメラで商品の色や形、パッケージを読み取ることで、スーパーマーケットなどで使われている商品バーコードを不要にするという。

photophoto 生鮮食品のほか、パック食品なども読み取れる

 専用POS端末の内蔵カメラに商品をかざせば、画像を端末内のデータベースとリアルタイムに照合して商品名や価格などを自動入力する仕組み。認識率は商品種別にもよるが「90%以上の確率で正しく読み取れる」(NEC 情報・メディアプロセッシング研究所の白石壮馬氏)という。

photo 商品名・価格を自動入力

 商品バーコードを不要にすることで店舗のコスト削減につながるほか、POS担当スタッフがいない“無人レジ”の実現にもつながるという。さらに、従来のレジスタッフでは識別が難しかった生鮮食品の細かい分類(果物の品種など)も認識でき、商品の細分化やレジの正確性向上にも役立つとしている。

 今後、同システムの画像認識率アップを目指して開発を進め、2014年度以降の実用化を目指す。

photo ちなみにメロンの場合は「網目を読み取って個体レベルで識別できる」という

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