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» 2013年11月15日 12時56分 UPDATE

社会運動を妨害するモバイルマルウェア発見

中東で女性の運転解禁を求める運動の妨害が目的とみられるモバイルマルウェアが見つかった。社会運動関連のアプリやソフトのダウンロードには細心の注意が必要だ。

[Irfan Asrar,McAfee]
(このコンテンツはマカフィー「McAfeeブログ」からの転載です。一部を変更しています。)


 中東では、女性が車を運転する権利を求める運動「Oct26 Driving」のオンラインキャンペーンが、繰り返し妨害にさらされており、公式サイトhxxp://www.Oct26driving.comを含むWebサイトが数日間に2回改ざんされるなど、サイトやアカウントが何度も不正侵入されています。そして、それに続く妨害工作も明らかになり、ハッカーは、サイトを改ざんするだけでは気が済まず、マルウェアを作成、拡散させて自分たちの主張を広めようとしています。そのようなマルウェアの1つがMcAfee Mobile Securityによって「Android/HackDrive(アンドロイド/ハックドライブ)という名前で検出されました。

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 このマルウェアは、Oct26Drivingのオンラインキャンペーンを支援するアプリを装っており、同キャンペーンの象徴となっているアイコンまで使用しています。偽のアプリの配布元となっている不正侵入/改ざんされたWebサイトに表示しているのと同じ憎悪プロパガンダを広めることを目的としています。

 インストールされたマルウェアは、デバイスにヘッドフォンのプラグを差し込むと動き出します。そして、いきなり事前に設定された音声シーケンスを繰り返し再生し始めて音声を妨害し、ユーザーはそれ以外、何も聞くことができず、また、電話で話すこともできなくなります。さらに、不正侵入されたWebサイトで使用されたのと同様のアラビア語のメッセージが表示されます。

 興味深いことに、この不正コードにはさらに別の機能があることも判明しました。このアプリには、感染したデバイスの連絡先データベースから氏名や電話番号を探し出し、さらに、そのデータをリモートのWebサイトに投稿させる機能もあるのですが、奇妙なことに、そのためのコードはあるものの、実際にはアプリはその機能を呼び出しませんでした。そのため、これは開発中の未完成品であり、将来のバージョンで機能が追加されるのではないか、との憶測を呼んでいます。

 アプリに仕込まれた奇妙な動作やWebサイトの改ざんは、一見すると幼稚に思えるかもしれませんが、これは間違いなくアプリという形で表現された憎悪であり偏見です。マカフィーでは事態の進展を注意深く見守るとともに、ユーザーに対しては政治運動や社会運動に関連したソフトウェアをダウンロードするときにも細心の注意を払うように推奨しています。

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