脱ガラパゴス社員! リストラ知らずになる7つの仕事術(2/3 ページ)

» 2013年11月27日 08時00分 公開
[中山マコト,ITmedia]

文章表現力を磨く

 これからのビジネスパーソンに最も求められる能力は、「書いて伝える力」だと筆者は考えている。文章を書くだけなら誰でもできる。だが、物事をきちんと伝える力となると、かなりの人が自信を持てないのではないか。

 文章は人手の足りない会社や個人にとっては、分身の役割を果たすモノだ。その意味で、YNさんのFAXDMはまさに彼の分身。飛び込まなくても、夜討ち朝駆けをしなくても、顧客を見つけてくれる武器だ。要は、文章のチカラ1つで仕事を生み出すことや手に入れることも、はたまた、やりたくない仕事を相手に会わずに拒否できる。

問題解決力を高める

 トラブルは日々発生する。大きなモノから小さなモノまで、毎日何らかのトラブルが起きる。そのことは恐らく防ぎようがないのだろうが、問題は対処法だ。企業にいれば何の疑問もなくトラブルは上司に報告する。そして多くの場合、トラブルを大きくしたくない上司の手によって解決されていく。部下は叱責されるだけでおしまいというケースがほとんどだろう。

 YNさんはそのスタンスを改めた。まずは自分で徹底的に考え抜き、対応した。それでも解決法が見つからない場合は、外部にいる大学の友人などから、客観的な意見を手に入れた。そして、世の中の動きを判断に取り入れていった。環境が変わればすべて自分で解決しなければいけないことが次々と襲ってくる。だからこそ、給料をもらっているうちに、世の中に通用する解決力を磨いてほしいのだ。

会社の看板を使わずに仕事をしてみる

 知らず知らず、会社の看板で仕事をし、会社の看板を売っている社員は多い。だが、結局は、会社の看板を取り払った“素の能力”や“個の力”が勝負を決する。例えば、異業種交流会など、優秀なビジネスパーソンが集まる場に、会社名刺ではなく、自分の個人名刺を持って乗り込む。○○会社○○部の○○という存在ではなく、××の専門家××という立場で乗り込んでみるのだ。

 筆者は、会社員として営業をしていたある時期、“優良なビジネス本を毎月40冊読破する会会長”と言う肩書きだけの名刺で多くの人と会った。結果は上々。たくさんの経営者が関心を持ってくれ、「一度面白い本の話を聞かせてくれよ!」という展開から、仕事の受注にまでつながったケースが生まれた。

工数で勝負しない

 ITエンジニアはややもすると工数で勝負をしたがる傾向にある。確かにそれも1つの評価ポイントには違いない。しかし、そこで「工数=費やした時間やスタミナ」ではなく、生み出した価値と考えてみるのだ。

 そもそも仕事とは、困っているからほかの誰かに依頼するもの。つまりは依頼者側がどれだけ喜んだか、その生み出した価値を尺度にしてほしいのだ。

 筆者もよくやることであるが、依頼者が思いもよらないアウトプットを出した場合、それが評判を呼んで仕事が連鎖的に流れ込んで来ることがある。これが、工数では勝負しないという真の意味だ。

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