Googleが、5月にプレビュー版を一般公開したIaaS「Google Compute Engine」の一般提供版(GA)をリリースし、インスタンスの値下げやSUSEやFreeBSDのサポートを発表した。
米Googleは12月2日(現地時間)、IaaS(サービスとしてのインフラストラクチャ)、「Google Compute Engine」のGA(Generally Available、一般提供版)をリリースしたと発表した。
Google Compute Engineは、「Google App Engine」や「Google Cloud SQL」など、同社が自社のデータセンターで運営する一連のクラウドサービス「Google Cloud Platform」でLinuxベースの仮想マシンを利用できるIaaS。Googleは同サービスを昨年のGoogle I/Oで発表し、5月にプレビュー版を一般公開した。サポートは年中無休で、SLA(サービス品質保証)のアップタイムは99.95%。
GAのリリースに当たり、幾つかの新機能を追加した。
まず、従来のDebianとCentOSに加え、CoreOSなどのLinuxディストリビューション、SUSE、FreeBSD、Red Hat Enterprise Linux(Limited Preview)をサポートする。
また、定期メンテナンス中も仮想マシンの稼働に影響を与えない「transparent mentenance」機能を追加。さらに、仮想マシンが落ちても数分で自動再起動する機能をまずは米国のゾーンで開始する(その他のゾーンについても向こう数カ月中に開始する)。
さらに限定プレビュー版に、16コアのインスタンスを追加する(従来は最大で8コアだった)。これにより、NoSQLデータベースの運用などが可能になるとしている。
値下げとしては、標準インスタンスを10%値下げし、仮想マシンのディスクをスナップショットとして保存することで仮想マシンをデプロイする機能を持つ「Persistent Disk」の料金も従来より60%値下げした。
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